Vegalta Sendai
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1
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0-0
1-1 |
1
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Buriram United
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リャン・ヨンギ(PK) |
52' |
得点者
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76' |
オズマール・バルバ |
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今季初めてのACLに望むベガルタ仙台は、地元で迎えた初戦でブリーラム・ユナイテッドと引き分け。各チームにとってブリーラムとのホームゲームは勝ち点3を計算しなければならない試合となる可能性があり、決勝トーナメントに進むためには今後これが響いてくる恐れもある。
昨年とは違う4-3-3、あるいは4-1-4-1といった形でスタートした仙台。序盤はそのせいか慎重に戦い、ブリーラムにボールを繋がせることとなったが、それほどピンチは迎えず。そして時間が進むごとに慣れを見せていった。
戦略としては中央に位置するリャンの周りにサポートを入れることでボールを収めやすくし、縦に行ければそのままスルーパス、中に守備が集まったら外に流して一対一を作るというもの。
当初は赤嶺が下がってリャンとの関係を作ろうとすることが多く縦に進めなかったが、途中からその役割を武藤が中央に絞って担うことで、赤嶺がより早いタイミングで裏に飛び出す形に変更。太田がサイドで持ったときに連携が作れないという点についても、後半に慣れ親しんだ4-4-2に変更することによって修正した。
52分には平野のヘッドを防いだところからカウンターを仕掛け、PKを獲得。太田が右サイドを抜け出してクロスを入れ、スリー・スカのクリアがオズマール・バルバの手に当たってハンド。リャンがこの絶好のチャンスを逃さず、先制点を決めた。
仙台のプレー内容は決して悪いものではなかったが、流れが良いとは言えなかった。ブリーラムが前掛かりになってきたところをカウンターで何度も突きながらもチャンスを生かせず、リードを広げられない。
そして、76分にはセットプレーからオズマール・バルバのヘディングで失点を喫し、その後は焦りと運動量の減少からプレーの質が低下。ウィルソンの投入も結果に繋がらず、残念ながらスタートダッシュを切ることが出来なかった。
Guangzhou Evergrande
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3
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1-0
2-0 |
0
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Urawa Reds
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バリオス ムリキ 鈴木(OG) |
16' 65' 90' |
得点者
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中国超級リーグを圧倒的な強さで制した広州に挑んだ浦和レッズは3-0と完敗。ミス以外はどうしようもない内容ではなかっただけに、だからこそ勝負弱さを感じられる結果ともなった。
最初はトップで起用された原口のドリブルで時間を作ってサイドのスペースを突き、チャンスを作った場面もあった。しかし、良い時間帯は短かった。16分には中盤のパスミスからカウンターを受け、ムリキの折り返しをバリオスに押し込まれて失点してしまう。
この得点は大きかった。広州はリードを得たことでチェン・チを一列下げて中央を固め、特に原口やマルシオに入ってくるボールを警戒し、バイタルエリアで前を向かせないようにした。これによって浦和は外には回せても中には入れず、選手がどんどんゴール前から離れ、クロスを入れても可能性が乏しいという状態に陥ってしまった。
後半にはより中央に人が残るように意識付けし、それによって相手を下げて後方の選手が前を向きボールを動かすという形で改善を見せた。さらに59分には阪野を投入して原口を2枚目に下げたことにより、彼が前を向いて仕掛ける場面が増加した。
しかし後半もミスが浦和の失点の引き金となる。鈴木啓太のパスをカットしたロン・ハオがワンツーでサイドを抜け出してクロス、ニアに入ったムリキがシュートを放ち、ネットを揺らした。
さらに浦和はロスタイムにも失点。ムリキのパスを収めたガオ・リンにペナルティエリア内で突破され、シュートは加藤が弾いたもののチェン・チのヘッドを許す。これがクロスバーに弾かれ、そして鈴木啓太に当たってゴールの中に吸い込まれた。
(筆:Qoly編集部 K)