3月6日、オーストラリアン紙は「ウェリントン・フェニックスに所属している元オーストラリア代表DFアンドリュー・デュランテは、ニュージーランドの市民権を獲得した」と報じた。

アンドリュー・デュランテは1982年生まれの30歳、シドニー生まれ。Aリーグでは屈指のセンターバックとして知られ、インドネシアとのアジアカップ予選に向けたオーストラリア代表メンバーに選出された経験を持っている。しかしその際に出場が叶わなかったため、国籍の変更は可能である。

Aリーグに越境参加しているニュージーランドのクラブであるウェリントン・フェニックスのキャプテンを務めており、代表監督のリッキー・ハーバート氏(ウェリントンの監督も兼任していたが、2月末に辞任し顧問に就任)は今月末のワールドカップ・オセアニア予選にデュランテを招集することを明言している。

「僕は長い間国際試合でプレーする事を夢見てきた。こうなるとは思いもしなかった、というのは認めざるを得ないね。2008年にウェリントン・フェニックスに来たとき、そんなことは頭になかったよ。

でも2年間プレーして、ここに来たいと思ったんだ。オーストラリアに未練がなかったとは言えない。しかし、僕は常に高いレベルでプレーしたいと思ったんだ。それがオーストラリアでなかったことは残念だけど……ただ、5年間もプレーしたニュージーランドとの強い絆、そして機会を与えてくれたリッキー・ハーバート監督の誘いがあったから、僕はこの決断を下した。

不安も後悔もない。前向きな経験になることを確信している。家族にも、友達にも、そして沢山の選手やスタッフにも相談して、いろいろな応えを貰った。皆僕を後押ししてくれた。リッキー(・ハーバート)は素晴らしい人だ。彼が一年前に僕を求めてくれた時から、迷いはなかったよ。

とはいえ、少しファンからは否定的な反応も頂いた。でも、それは当然のことだよね。

(オーストラリアと対戦することになったら?) それは面白いことになるだろうね。僕はどういう感情を抱くんだろう? それは分からないけど、素晴らしい機会になることは確かだろうね。

唯一の悩みは国歌だよ。いくつか言葉は知っているし、歌が短いから大丈夫だと思うけどね。マオリ語のところはさっぱりだけど。

まあ、有り難いことに、僕らは“ハカ”をやる必要はない(笑) それはオールブラックスに任せておけば良いからね」

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