3月7日、オ・グローボ紙は「FIFA事務総長のジェローム・ヴァルケ氏は、マラカナン・スタジアムの工事の遅れを懸念している」と報じた。

火曜日にリオ・デ・ジャネイロが大雨の被害を受けたことにより、予定されていたワールドカップ組織委員会の視察は中止となった。

そして、各メディアでは浸水したマラカナン・スタジアムの航空写真や映像が報じられた。ピッチにはまるで池のように水が溜まり、観客席には全く椅子がなく、屋根の1部のみが作られている状態であることが明らかとなった。

コンフェデレーションズカップの開催を控え、4月27日に設定されている完成期限までに工事が終了するかどうかはかなり怪しいとして、オ・グローボ紙は「遅延や挫折を運命付けられているようだ」と伝えた。

本日地元の組織委員会やリオ・デ・ジャネイロ政府などと会議を行う予定となっているジェローム・ヴァルケ氏は会見に臨み、「今のところ、マラカナンが使用不可能になった際の代替案はない」と話した。

「それはスタジアムについての全てを議論する会となる。従って、4月27日には準備が出来ていなければならないということについては、明確な共通理解があるという保証が出来る。もし、何もなければの話であるが。

今のところ“プランB”は存在しない。我々は既にコンフェデレーションズカップにおける6会場のチケットを販売し終わっている。これを変更する可能性はない。

(マラカナンの航空写真については?) あの水浸しの写真でカンペキではないことは分かる。しかし、それは起こりうること。完成期限が尊重されていればいい。我々は4月27日までは待っている。それには何も変更はない。

しかし、他の競技場の工事でも見られるように、完成後にも様々な問題が発生するものだ。そのため、完成からスタジアムが使用されるまでの間にはいくらかの時間が必要になるのだ」

もともとマラカナンの完成、及び公式発表は2月に予定されていたものの、その工事の遅れから後5月24日に延期されたという経緯がある。

コンフェデレーションズカップにおいてマラカナンが使用されるのは6月16日のメキシコ対イタリアが最初であるが、6月2日にブラジル代表がイタリアとの親善試合で使用することが決まっているため、これ以上の遅れが発生した場合は致命的な問題となる可能性もある。

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