3月10日、アフラム紙は「先日放火と略奪の被害に遭ったエジプトサッカー協会であるが、アフリカネイションズカップのトロフィーは盗まれなかった」と報じた。
9日に発生したアル・アハリサポーターの暴動によって大きな被害を受けたエジプトサッカー協会本部。事件直後には「全ての文書とトロフィーが失われた」と発表していた。また、ソーシャルネットワークには協会本部からネイションズカップのトロフィーを運ぶ若者の姿を撮影した写真が投稿されていた。
しかし記事によれば、サッカー協会の職員が検察の聞き取り調査に対して、「アフリカネイションズカップなどのいくつかのトロフィーを守ることが出来た」と話し、盗まれたものは金メッキのフルサイズレプリカであったという。
ただ、この報告を受けた協会広報部長のアズミ・メガヘドは、それでも落胆の表情を崩さなかったという。
「カップが存在するかどうかではない。問題なのはエジプトのサッカーの歴史なんだ。今、それが全て台無しになってしまったのだよ」