先月、伊セリエA・インテルが関心を寄せていると報じられたアルゼンチン1部ティグレのルベン・ボッタ。
やや細身の体型だが圧倒的な個人・対人スキルを持ち、前を向いたらがんがんドリブルで仕掛ける左利きの攻撃的MF。最適のポジションはトップ下だが下がり目のFWでもプレー可能で、右サイドから内へ切れ込む動きを得意としている。派手な足技を駆使したプレースタイルは元アルゼンチン代表MFアンドレス・ダレッサンドロを彷彿とさせる。
アルゼンチン国内でも最高レベルの個人技を持つボッタ。彼ほどの能力があれば世界のどのリーグでも“一定程度”は活躍できるだろう。しかし現在インテルに所属するリッキー・アルバレスも国内では同様の力を示していたにも関わらず、イタリアでは必ずしも本領を発揮できているとはいえない。それはアルバレス個人にも問題はあるだろうが、根本的に彼らの才能がしっかり生きる土台をチーム(ここではインテルに向けて)が作られなければ、仮にボッタを獲得したとしてもそれはただ選手を入れ替えるだけになってしまうのではないだろうか。