14日に行われたギリシャ・スーパーリーグ第29節、AEKアテネ対パンスラキコスで、試合中にサポーターの大暴動が発生した。

1994年を最後にリーグ制覇から遠ざかっているものの、計11回の優勝でオリンピアコス、パナシナイコスと並ぶギリシャの3強に数えられるAEKアテネ。しかし、今季は開幕から7試合未勝利と出遅れるなど下位に低迷しており、28節終了時点で16チーム中12位。ここ7試合、1勝2分4敗という成績で迎えた同勝ち点のパンスラキコスとの一戦は、残留へ向けた大一番であった。

ただ、いくらポイントで並ぶとはいえ、相手は約50年間で1部を戦ったのは3シーズンのみという昇格クラブ。2006-07シーズンのCL決勝(ミラン対リヴァプール)の舞台でもある、アテネのオリンピアコ・スタディオには大勢のAEKサポーターが詰めかけチームの勝利を期待したが、試合はスコアレスのまま推移しイライラを募らせると、迎えた87分、相手のクロスをDFのブガイディスがなんと自ゴールに決めてしまう。

その直後であった。既に少し前からサポーターがピッチへ入り込み選手へ詰め寄るなどしていたが、まさかのオウンゴールで完全にキレてしまったAEKサポーターが大挙してピッチへ侵入。その様子を見た両チームの選手や審判は全速力でドレッシングルームへ駆け込んだ。

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この暴動により90分間の中断を経て試合は中止となり、計15人が逮捕。ホームゲームでの失態ということでAEKにはペナルティを科せられることが予想されるほか、他の試合で残留を争うクラブが軒並み勝ち点を伸ばしたため、AEKは最終節を前に降格圏へ転落してしまった。(※今回の試合結果は一応まだ確定していない)

クラブ史上初の2部降格が現実味を帯びてきたクラブの社長は15日、胸の痛みで入院したという・・・。

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