4月16日、ロイター通信は「チュニジア1部リーグのCAビゼルタンが、協会の決定に反対しサッカー活動を停止した」と報じた。
今季のチュニジア1部リーグは8チームずつに分かれた2グループで行われている。そして、各グループの上位2チームが優勝を決めるファイナルステージへと進出するというレギュレーションになっていた。
CAビゼルタンはグループAで快進撃を続け、14試合で8勝5分1敗という結果を残し、勝ち点が29。
しかし、エスペランス・チュニス、クラブ・アフリカンも同じく勝ち点29となり、3チームが上位で並ぶこととなった。その中で唯一9勝をあげ、得失点差+15とトップであったエスぺランスがグループ首位となっている。
そして問題の原因となったのは残りひとつのファイナルステージ進出枠についてである。
ビゼルタンとクラブ・アフリカンは全く同じ勝利数、勝ち点、直接対決でも2引き分けと差がなく、唯一得失点差でビゼルタンが5上回っている。
通常であればこれで順位が決まるものの、記事によればチュニジアサッカー協会は「ビゼルタン対オリンピック・デュ・ケフの試合結果が操作された可能性がある」として、クラブ・アフリカンをグループ2位、ビゼルタンをグループ3位とする決定を下した。
もちろん、これにはビゼルタンのクラブ、サポーターは激怒。広報を担当しているバサム・エル・ザワウィ氏がロイター通信に対してこう話しているという。
「それは協会による明確な不正行為である。我々はCAFチャンピオンズリーグでのアル・アハリ戦(21日開催予定)を含め、すべての活動を凍結する」
また、ビゼルタンのサポーター数百人が月曜日にビゼルト・ブリッジ通りを封鎖し、チュニジアの国旗を焼くなどの暴動事件を起こしており、20名以上が逮捕されている。