レアル・マドリーはこのほどレヴァークーゼンから右サイドバック、ダニエル・カルバハルを獲得したことを発表した。 レアル・マドリーのこの夏補強第1号とはなったが、カルバハルは1年前まではレアル・マドリー・カスティージャに在籍しており、”買い戻しオプション”を行使したことによる古巣復帰である。

 

昨年の夏にレヴァークーゼンがカルバハル獲得に500万ユーロの移籍金(一部では600万ユーロとも)を支払った際、3年間の買い戻しオプションも付帯されていたそうで、その額は今年2013年に買い戻す場合は650万ユーロ、2014年だと800万ユーロ、2015年だと950万ユーロに設定されていたそう。

スペインU-21代表でもあるカルバハルは今月イスラエルで行われるU-21欧州選手権のメンバーにも選ばれている逸材。マドリーのフロントが「セルヒオ・ラモスの後継者候補」として注目していたタレントで、高い守備能力でボールを奪うだけではなく、効果的なオーバーラップで攻撃に厚みをもたらすことができる選手だ。 地元マドリッドの生まれで幼い頃からレアル・マドリーの下部で過ごし、カスティージャでは主力としてプレー。2011-12シーズンは2部昇格を果たしたチームを支える活躍を見せたが、ドイツに新天地を求めていた。

そのドイツではリーグ戦32試合に出場(欠場は開幕戦と出場停止の計2試合のみ)し、Bild紙の年間ベスト11(週間ベスト11に選出された数で決まるそう)にフィリップ・ラームとウカシュ・ピシュチェクを抑えて選ばれるほどの活躍を見せた。

マドリー復帰についてドイツメディアは「Bayer-Schock」と伝えており、レヴァークーゼンのスポーツディレクターであるルディ・フェラーも「ダニエル(カルバハル)がチームからいなくなってしまうことをとても残念に思う。とはいえ、遅かれ早かれレアル・マドリーがその価値に気付くであろうことは初めから分かっていた」とコメント。 また、フェラーは選手としてだけでなく、人間的にもとても印象的だったと述べており、ドイツの地で非常に高い評価を受けていたことが窺える。

そのカルバハルのレヴァークーゼンでのプレー集。

 

移籍決定に際し、Twitter上で「自分のホームに戻ってこれて人生で最高に幸せな日」とコメントすると共に、レヴァークーゼンに対する感謝の想いも添えたカルバハル。

『Marca』によれば、モウリーニョの存在が復帰への主な障壁だった(※カルバハルの言葉ではない)とも伝えており、 今季はアルベロアを始めラモス、エシエン、ヴァラヌ、カジェホン、アルビオル、ケディラ、ナチョら多くの選手が担った右サイドバックを文字通り補強する存在としている。 また、復帰が決定する前の『Marca』のインタビューではこのように語っていた。

「ドイツでは多くを学んだよ。外国に行って、違うリーグでプレーする。特に一人で暮らすこととかね。人としてかなり成熟した。ヨーロッパリーグでもプレーしたしね。ワールドクラスの選手たちと対戦することは選手を成長させる。僕は力強さ、予測能力、スピードが強化された」

「(筋トレは)そんなにやってない。必要な分だけだね。あんまり好きじゃないから、進んでは行かないんだ。 可能なかぎりは避けようとしてた(笑)」

「(Bildのベスト11について)1年前には考えられなかったこと。認めてもらったことにとても感謝している。特に1部にデビューした若い選手だったからね。 今年手に入れることができた最高のものだよ」

「自分のことをマドリッドっ子だと思うし、マドリッドで生まれ、10年間もあそこでユニフォームを着てきた。コアな部分までマドリディスタだと感じるんだ」

「(モウリーニョはカンテラーノにとっていい監督だった?)彼は偉大な監督だし、(トップチームに選手を)デビューさせている。それは重要なことだよ。彼は今年、ナチョやモラタとうまくやった」

「(カスティージャを率いるアルベルト・トリルはいつの日かトップチームの監督になると思う?) 僕はこれまでに会ったなかで彼が最高の監督だといつも言ってきた。僕に多くのことを考えさせて、選手として成長させてくれた。マドリディスタのDNAも持っているし、そうなると確信している」

「(カスティージャについて)マドリーのカンテラは世界最高じゃないにしても、ベストなうちのひとつさ。 常にトッププレイヤーを輩出してきた。多くの選手たちがいいチームに行ってる」