AFP通信は「フィリピンサッカー協会会長のリチャード・ガルシア氏が、香港での親善試合における妨害行為、人種差別的応援に抗議するため、FIFAに訴状を提出した」と報じた。

問題となった試合は6月4日に行われたもの。香港の観客はフィリピンの選手たちに向かって「奴隷国家」とヤジを飛ばし、人種差別的なジェスチャーを行い、ゴミをピッチ内に投げ込むなどの行為で進行を妨げた。

これをフィリピンのメディアが報じると、香港のメディアはファンの行動を批判し、香港サッカー協会も調査を行うことを宣言していた。

そして今回、フィリピンサッカー協会は正式にFIFAに訴状を提出したと表明した。

AFP

リチャード・ガルシア フィリピンサッカー協会会長

「私はFIFAに何らかの行動を望む。これは単に忘れ去ったり、無視したり、臭いものに蓋をするようなことができるものではない。

何かが狂っていれば、ブーイングや瓶をフィールドに投げ込むだけではすまなかった可能性がある。よりエスカレートしていたら、人々は誰かを傷つけたり、あるいは殺してしまっていたかもしれないのだ」

香港はフィリピン人の使用人を数多く雇っていることで有名であり、この両国家の間には近年何度も摩擦が起こっている。

2009年には香港のメディアでフィリピンを「召使いの国」と呼ぶコラムが掲載されたことで、大規模な抗議デモが発生。1000名以上のフィリピン人使用人が集結し、人種差別的な記事を批判した。

また、2010年にはフィリピンで元警察官が香港人25名を拉致する人質事件が発生し、そのうち8名が殺害された。香港はこれに対して捜査の不手際を訴えている。