夏のマーケット真っ盛りの中、各クラブはプレシーズンキャンプに突入しているが、人気Webサイト『CAUGHTOFFSIDE』がこれまでに決まった移籍の中からベスト10を選出しているのでご紹介しよう。(移籍金はユーロに換算)
10位 ウィルフレド・ボニー (コートジボワール)
移籍金1400万ユーロ、フィテッセ → スウォンジー
オランダでもっともホットな才能の1人であるボニーは、昨季は30試合で31ゴールを奪いエールディヴィジの得点王を獲得。コートジボワール代表は欧州中からの注目を集めていたが、最終的にクラブレコードを提示したスウォンジー・シティへの移籍が決定した。
9位 ヘスス・ナバス (スペイン)
移籍金2000万ユーロ+出来高、セビージャ → マンチェスター・C
マンチェスター・シティはフェルナンジーニョを獲得した後に獲得を決めたのはワールドカップと欧州選手権を制したスペイン代表のヘスス・ナバスである。27歳の快速ドリブラーが遂に国外移籍を決断した格好だ。
8位 カルロス・テベス (アルゼンチン)
移籍金900万ユーロ+出来高、マンチェスター・C → ユヴェントス
セリエA王者との移籍が噂に浮上した時、多くの人がうわさ話の1つとして真剣に考えていなかった。それは既にユヴェントスがフェルナンド・ジョレンテを獲得していた為、前線のFWは事足りるはずだったからだ。しかし話は急速に展開する。テベスが6月26日にトリノを訪れると一気に3年契約で移籍が決定した。サラリーがネックとなっていたようだが、ユヴェントスは年俸900万ポンドで合意したと言われている。
7位 マリオ・ゴメス (ドイツ)
移籍金1600万ユーロ+出来高、バイエルン → フィオレンティーナ
3冠を達成したチームでベンチを温める日々が続いたドイツ代表FWは新天地を探していた。ジョゼップ・グアルディオラの就任とマリオ・ゲッツェの加入は更にゴメスの居場所を限定すると言われていただけに本人は出場機会を優先して移籍先を探していた。多くのクラブが獲得を狙う中、フィオレンティーナが獲得したのは驚きの事実である。
6位 ヘンリフ・ムヒタリャン (アルメニア)
移籍金2750万ユーロ、シャフタール → ドルトムント
この移籍は今夏最も不可解な移籍の1つだ。24歳のアルメニア代表は長くリヴァプールが獲得を追い求めており、プレミアリーグのクラブに加入するのがほぼ隔日と言われ、移籍決定とまで報じられた状態からドルトムントへの移籍が決まっている。6月に入った頃、リヴァプールとは個人条件を残すところのみ、となった段階でドルトムント移籍の可能性が急浮上。ドルトムントがクラブ史上最高額を提示しシャフタールを口説き落とし、さらにはムヒタリャン個人とも条件合意した。ムヒタリャンはドルトムントと4年の契約を結んでいる。
5位 ピエール=エメリク・オーバメヤング (ガボン)
移籍金1300万ユーロ、サンテティエンヌ → ドルトムント
多くのプレミアリーグクラブが獲得に興味を示していたガボン代表。1月に遡るとニューカッスルが興味を示していた。そしてプレミアリーグクラブは再びオーバメヤングの獲得を狙い始める。ロシアのアンジ・マハチカラが高給でガボン代表を狙っていると言われる中、ニューカッスルがサンテティエンヌが求める1500万ユーロを提示するも、ドルトムントが獲得に興味を示した事で移籍は流れ、1300万ユーロを提示したドルトムントがたった3日間で移籍を取りまとめてしまった。オーバメヤングはドルトムントと5年契約を締結。ドルトムントはムヒタリャンの件に続き、プレミアリーグクラブの鼻をへし折る移籍劇を披露した。
4位 イスコ (スペイン)
移籍金 3000万ポンド、マラガ → レアル・マドリー
21歳の若き才能はマラガの元指揮官でマンチェスター・シティの新監督となったマヌエル・ペジェグリーニがイテハド・スタジアムへ連れて行く事を切望した選手である。マンチェスター・シティとレアル・マドリーの駆け引きはイスコが参戦していたU-21欧州選手権の間も行われており、イスコ本人は最終的な決断は大会終了後に行った事を認めている。6月27日、イスコはレアル・マドリー入りを決断。5年契約を結んでいる。
3位 マリオ・ゲッツェ (ドイツ)
移籍金 3700万ポンド、ドルトムント → バイエルン
何の予告もなく、シーズンの最中、チャンピオンズリーグ決勝前、そしてブンデスリーガ最大のライバルへの移籍、と、ゲッツェの移籍はかなり当然、想定外に発表された。ファンはゲッチェがCLのファイナルで普段通りプレーできるかに注目したが、最終的には負傷により出場はかなわなかった。21歳のMFはバイエルンと5年契約で合意。バイエルンはドルトムントの売却条項である3700万ユーロを満額支払っている。指揮官のユルゲン・クロップはジョゼップ・グアルディオラがゲッツェにお気に入りだと言った後、ゲッツェの気持ちがどれほどバイエルン移籍に傾いていたかを後日語っている。
2位 ラダメル・ファルカオ (コロンビア)
移籍金 6000万ユーロ、アトレティコ・マドリー → モナコ
夏のマーケットの注目株であったコロンビア代表ストライカーを射止めたのはリーグ・ドゥから復帰し、即座の成功を狙うモナコだった。「j開いたばかりのマーケットではこの選手の去就に注目!」と書かれる前にいとも簡単に決まった印象は否めなく、その移籍金は推定6000万ユーロと伝えられている。また年俸は1400万ユーロだと言われており、レアル・マドリー、マンチェスター・シティ、そしてチェルシーが興味を示していたといえども、断る事はできなかったと言われている。ファルカオは5年契約でモナコに移籍。ハメス・ロドリゲスやジョアン・モウチーニョの加入も続けて決まり、リーグ・ドゥ王者は一気にトップレベルへの返り咲きを狙っている。
1位 ネイマール (ブラジル)
移籍金5700万ユーロ、サントス → バルセロナ
サントスとブラジルの至宝は遂に欧州移籍を果たした。2013年の5月24日、サントスがネイマールに対して二つのオファーが届いた事をアナウンス。ネイマールは父親たちと内容を検討し、最終的にバルセロナからのオファーを選んでいる。ネイマールはバルセロナと2018年までの5年契約を締結。売却条項は1億9000万ユーロに設定された。21歳のストライカーの移籍先の有力候補としてはバイエルンの名前も取りざたされていた。それは新監督のジョゼップ・グアルディオラがネイマールの獲得を長く望んでいたからだ。これはクリスティアーノ・ロナウド以来の大きな移籍と呼んで良いだろう。
まだまだ移籍市場は開いている。エディンソン・カバーニやステヴァン・ヨヴェティッチなど去就に注目が集まる選手たちも、このランキングに名を連ねるのは間違いないだろう。