ローマは2012-13シーズン、久々に復帰したズデネク・ゼーマン監督のもとでシーズンをスタート。彼の特徴である超攻撃サッカーでゴールを積み重ねたが、「後半戦に失速」という短所が見え始めた2月に監督を交代。アウレリオ・アンドレアッツォーリ監督が暫定的に後を受け、立て直しに成功して6位でフィニッシュ。しかし、決勝まで勝ち進んだコッパ・イタリアでは宿敵ラツィオに屈し、タイトルおよびEL出場権獲得はならなかった。今季からリールで実績を残したフランス人のリュディ・ガルシア監督が指揮を執る。
2011年にイタリア系アメリカ人がオーナーとなったローマは今年3月、Nikeとのサプライヤー契約を発表。期間は来年、2014年から10年間となっており、Nike移行前、最後となる2013-14ホームモデルが先日練習場のあるトリゴリアでお披露目された。(エンブレムも今年リニューアル)
昨季までKappaのサポートを受けていたローマだが、契約を巡るゴタゴタがあり、今季モデルはノーブランドのユニフォームを使用(イタリアでアシックスの製品を取り扱っているAresという会社が制作している模様)。1927年に誕生したASローマの元となったクラブの一つ、1901年創設のロマンFC(Roman FC)のユニフォームに敬意を払ったという、非常にクラシカルなデザインとなっている。
もちろん今季も背番号10はフランチェスコ・トッティ。新ユニフォーム発表時、「これが最後のユニフォームになるだろう」と発言し、今季限りでの引退を示唆したが、契約延長交渉の駆け引きとみる向きが強いようだ。なお、胸に入っているのはローマを拠点とする慈善団体、Roma Caresのロゴ。