大物選手の獲得にトライしているものの中々実現に至らないマンチェスター・ユナイテッド。デイヴィッド・モイーズ新監督は大物選手との契約を諦めない姿勢を貫いているが、既に完成された選手を追いかけながらも若手にも注目しているといわれている。『Caught Offside』が報じる所によれば、デイヴィッド・モイーズが獲得を狙っているのはヤングスターは以下の3名だ。
ジョフロワ・コンドグビア (セビージャ/フランス)
わずか17歳にしてランスのトップチームでデビューした期待の若手であり、フランスの若年代の代表を経験してきた20歳の選手。ルーツは中央アフリカに持ち、本職はボランチながらもトップチームではセンターバックでもプレーすることができる。わかせを感じさせない万能性があり、なんでもこなしてしまう大型MFだ。
セビージャは1900万ポンドの値札をコンドグビアにつけているが、マンチェスター・ユナイテッドはこの金額に応じるのではないかと噂されている。この夏のセビージャは資金難から主力の売却を行なっており、ユナイテッドが移籍金を支払うのであればセビージャは喜んで放出するとみられている。
ユリアン・ドラクスラー (シャルケ/ドイツ)
シャルケ04の下部組織出身で、切れ味鋭いドリブルにパスセンス、豊富な運動量、優れた得点感覚など、数多のストロングポイントを備える、近代的なアタッカー。デビュー当初からベテラン顔負けの堂々たるパフォーマンスを見せ、ドイツA代表入り噂された時期にはヨアヒム・レーヴ監督に「彼は偉大なタレント性を持っている。あのプレースタイルは憎たらしくもあり、面白みもある」と言わしめたほど。
ドラクスラーは19歳ながら既にシャルケで100試合以上に出場し、ドイツ代表として6試合に出場している。欧州で最もホットな才能の1人と考えて問題ない。ユナイテッドとしてはドラクスラーを長い目で見てポール・スコールズの後継者になると考えているようだ。移籍金は2200万ポンドといわれているが、獲得可能であればユナイテッドは喜んで支払うつもりだという。マルアヌ・フェライニを獲得するという噂もあるがドラクスラーの方がより良いオプションかもしれない。
イェトロ・ヴィレムス (PSV/オランダ)
抜群の身体能力を武器にアグレッシブな攻撃参加を見せるレフトバック。恵まれたスピードと柔軟なボールコントロールは人目を引き付けるレベルにあり、特に足の裏も利用した高速ドリブル突破は見物。
オランダ領アンティル諸島(現キュラソー)のウィレムスタットで生まれスパルタのユースで育った。2010-11シーズンにスパルタでトップデビューを飾ると、2011-12シーズン夏のマーケット最終日にPSVへ加入した。 世界を制した2011年度U-17W杯のオランダ代表で、U-19代表を経て、2012年にはA代表へステップアップ。エリック・ピーテルスが故障で大会メンバーから外れたこともあり、EURO2012の登録メンバー入りに成功し、グループリーグ初戦デンマークとの試合には先発フル出場を果たしている。
モイーズはエヴァートンのレイトン・ベインズの獲得を狙っていると報じられてきたがこのPSVのヤングスターはベテランレフトバック、パトリス・エヴラの後継者となる可能性を秘めている。モイーズはエヴァートン時代からヴィレムスに注目しており、いまはオールド・トラッフォードへ連れていきたいと考えているようだ。移籍金としては800万ポンドを準備しているようであり、既にこの夏PSVを巣立ったチームメイトのように大きなステップアップを果たすのか注目されている。