ロイター通信は「FIFAは、アフガニスタンが10年ぶりにホームで代表戦を開催すると発表した」と報じた。
2001年にアメリカ軍の侵攻により始まった紛争の影響を受け、アフガニスタンでは国内リーグが中断に。代表チームも2003年にトルクメニスタンとの試合を行って以来、ホームでプレーすることは出来なくなっていた。
しかし、このところの復興は目覚ましいものとなっている。2011年に行われた南アジアサッカー選手権では、決勝で強豪インドに敗れたものの、初の準優勝に輝いた。大会中にメンバーの従兄弟がテロで亡くなるという痛ましい事故を乗り越えての快挙は感動を呼んだ。
また、長らく失われていた国内リーグも、TVのリアリティショーという媒体から復活を果たす。昨年8つのチームを組織し、アフガニスタン・プレミアリーグが発足。インフラが未整備なため全てを首都カブールのAFFスタジアムで行われたが、全試合がテレビ、ラジオで生中継され、観客席もサポーターで埋め尽くされた。
そして開幕を9月1日に控える南アジア選手権に向けた準備試合として、アフガニスタン代表チームはついに10年ぶりのホームゲームを開催することになった。
ロイター
サイード・アガザダ アフガニスタンサッカー協会事務局長
「我々は、10年ぶりの国際試合を開催することになった。カブールでのパキスタンとの親善試合は1977年以来。これはアフガニスタンにとっての重要な瞬間になる。
我々は、とても厳しい、困難な期間を過ごした。しかし、我々は今正常に戻っていることを示している。アフガニスタンのサッカーは、組織、インフラの両面で改善されている。我々の国でも、サッカーは大きな役割を果たせると信じている。もちろん、チケットも完売できることを願っている」
ロイター
アハマド・ヤール・ハーン・ラディ パキスタンサッカー協会事務局長
「この試合は、隣国との肯定的な関係を結んでいくために、我々のスポーツが貢献できることを確認するものだ。南アジアでのフットボール・コミュニティ全体にとって、象徴的な試合になると思うよ」
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