トラップ、ドリブル、パスなど、サッカーでゴールを生むためには様々なテクニックやフィジカル能力、タクティクスが必要だが、最も必要な技術がシュートであることは誰でも知ることだ。相手を完全に崩しきってもシュートをミスしてしまえば得点は生まれず、逆に劣勢の状況であっても、一つのスーパーゴールによって試合が決まることがある。

その任を担う代表的な存在がストライカーで、現代にもゴールのスペシャリストと呼ぶべき選手が少なからず存在する。

ただ、今回ピックアップするのはバルセロナのサイドアタッカー、ペドロ・ロドリゲス。169cmと小柄ながらテクニック、スピード、運動量を兼ね備え、タレント軍団の中でもキラリと光るFWだ。

特筆すべきは、その類稀なフィニッシュの力だろう。彼が決めた足でのゴール集を見てみたい。

ペドロはまるで両利きのように左右の足で正確なシュートを打つことができ、尚且つ、得点感覚に優れた多くの選手と同様スペースに入り込みすぎず、ちょうど良いタイミングで“その場所"を使うのが上手い。

また、彼の特長である「準備」に関して分かりやすいのが【1:39~】の得点。

中盤のチャビからラストパスが出た瞬間、既にゴールへの道筋はできていたが、ペドロはパスの直後、あえてバックステップを一つ入れてより良い体勢を作り、ゴールを決めるための「準備」をしていることが分かる。

そして、正確なコントロールから体を開いてどちらのサイドも確実に狙える角度を作り、自分の形で鮮やかにフィニッシュ。

簡単にではあったが、日本人と体格的にそう変わらない選手のこういった優れたプレーはぜひ参考にしたいところだ。

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