9月12日、ザ・ナショナル紙はUAEでプレーする4名のオーストラリア人選手(ブレット・ホルマン、アレックス・ブロスク、ミラン・スシャク、ビリー・セレスキー)のロングインタビューを掲載した。
分量が非常に多いため、そのうちアレックス・ブロスクのものを抜粋して紹介する。
ザ・ナショナル
アレックス・ブロスク
(UAEの何があなたを魅了したのか?)
「多くのものが組み合わさってだ。UAEが僕に興味があると聞いたとき、いろいろと調査をしたんだ。クラブの環境、質、そしてアル・アインがAFCチャンピオンズリーグに出場して優勝した経験もあると言うこと。
あとは、僕は家族を持っていたからそれを考慮して。ライフスタイルの面でも素晴らしかった。もちろん、経済的な面もね」
(リーグの印象は?)
「国際的に、特にオーストラリアでは非常に過小評価されていると思う。全てのクラブで、地元の選手、あるいは外国人選手の両方に感銘を受けてきた。アル・アインの環境、練習場、トレーニングへのアプローチ、コーチの質、これらはとても印象的だった」
(Aリーグや他のアジアと比べると?)
「僕にとってはAリーグと同等だと感じているし、両方でプレーした選手は皆同意してくれているよ。オーストラリアのどのようなチームにも劣っていないことは間違いない。難しいのは天候や気候、環境の条件だね。しかし、もし良好な条件の下で戦えるならば、かなりパフォーマンスは向上するはずだ。
とはいえ、僕自身はまだJリーグがアジアナンバーワンだと思っているけれど」
(UAEでのプレーは代表にどんな影響が?)
「まあ、結局のところ選手自身とコーチ自身に起因する話だね。代表に合流するとき、選手が良いパフォーマンスを見せていれば、コーチにとっては何の問題もない。自分自身が良いプレーをする、個々の選手次第だ」
(UAEはステップダウンだという批判については?)
「そのフラストレーションがどこから来るのかは理解できる。それらは代表チームを向上させたい、成功したいという気持ちに起因しているものだから。
それより僕が心配しているのは、ここに来た選手たちの今後だ。UAEに行って、パフォーマンスを向上させて戻ったという歴史は存在しないからね。
以前見られたように多くのオーストラリアの若手が欧州のビッグクラブでプレーするようなことは、最近になって見られなくなってしまった。そういった不満がどこから来ているのか、だいたいは分かる」
(その認識を変えることは出来ますか?)
「人々はUAEの試合を見ないから、難しいね。メディアがどう思うか、という部分が大きい。常にリーグがつまらないと書いてあれば、それを見ることはないし、話もしない、もちろんプレーすることもない。それは自然なことだ。
地元の論争に参加したくはない。僕は自分の心で人々の認識を変えたい。いくつかの良い結果を残せば、これらの悪い話は消えるはずだ」
(UAEはなぜオーストラリアの選手を選ぶ傾向があるのでしょうか?)
「オーストラリアがAFCに加盟してから、我々はアジアで2番目のチームであり続けているから、自然なことだと思う。
日本人の選手はヨーロッパに行くか、Jリーグに残る傾向があるから、彼らを取ってくるのは難しい。次善の策としてオーストラリアの選手に目を付けるのは自然なことだと思うよ」