「90年代最高のGK」とも評される元デンマーク代表のピーター・シュマイケルを父に持ち、自身もイングランドで活躍するカスパー・シュマイケル。デビューしたマンチェスター・シティで同年代のジョー・ハートとのポジション争いに敗れ、移籍を余儀なくされて以降、主戦場は下部リーグ(それまでも度々ローンに出されていたが)。それでも、2011年に加入した2部のレスター・シティでは不動の守護神として君臨しており、昨季6位でプレーオフ敗退を喫したチームをプレミアへ昇格させるため奮闘している。

そんな彼が、5日に行われたドンカスター・ローヴァーズとの試合でまさかの大失態。17分、相手のコーナーキックを軽やかにキャッチしようとしたのだが・・・。

ボールをこぼすどころか自ら守るべきゴールに決めてしまい、オウンゴール。しかも、これがこの試合唯一の得点となり、下位を相手に敗戦。7勝2分1敗で3位につけるチームに水を差してしまった。

とはいえ、26歳の守護神は好調を支える一人であり、ナイジェル・ピアソン監督も試合後、「カスパーのおかげで我々は多くのポイントを獲得してきた。彼なら立ち直れるだろう」とコメント。

そう、ミスは誰もが犯すもの。そこから立ち直れるかどうかなのだ。彼の偉大な父も現役時代、数々の素晴らしいセーブとともに、時々ではあるが目を覆うようなミスを犯してきた。

26歳と言えば、父ピーターはまだ国内リーグでプレーしていた頃である。カスパーも今回のミスを引きずることなく、近い将来、再びプレミアリーグの舞台でその勇姿を見せてもらいたい。

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