現QPRの監督、ハリー・レドナップがポーツマスを率いていた2003年当時のとある話が『dailymail』で取り上げられていた。
2003年夏、ポーツマスはオセールから当時のセネガル代表MFアムディ・ファエを引き抜いたのだが、そこにはレドナップの飼っていた愛犬も一役買ったそう。レドナップ曰く・・・・
シーズン前にアムディ(・ファエ)がいたオセールがアーセナルと対戦するところを見たんだ。そのなかでもとりわけファエがベストプレイヤーだと思ったので、エージェントから彼が手に入ると言われて嬉しかったよ。
我々は彼をスコットランドで1週間のトレーニングを受けさせた。彼は特異なレベルだった。私は彼を隠そうとしたんだ。他のチームも興味を示していたからね。
その時、彼がフランスに戻ろうとしていると聞いたんだ。私は妻のサンドラと一緒に息子ジェイミーの家でバーベキューをしていたんだが、私たちはヒースロー空港に飛んでいって、車を置いてターミナルに駆け出した。
半狂乱だったよ。彼を見つけるのは万に一つ、不可能に近かった。『彼はどんな感じなの?』ってサンドラが尋ねた。私は『彼はとても背の高い黒人だよ』と言った。
『あの人?』と彼女が指さしたのは羊毛の帽子を被った中年の男性だった。彼女はあまりフットボールに詳しくないんだ。
そして、私は彼を見つけたんだ。『アムディ、どこに行くんだい?』と私は聞いた。『家に帰る』と彼は答えた。
『ダメだ、アムディ。家には帰れないよ』と私は主張した。『君はまずポーツマスと契約しなければならない。一緒にくるんだ』
彼を私の家に連れていくと、犬が吠えているのを彼は耳にした。彼は『犬! 僕は犬が好きじゃないんだ』と言って凍りついたのさ。
私は『やつらは犬じゃないんだ、アムディ』、『やつらはブルドッグさ。やつらは犬よりもっと凶暴だよ。もし君が逃げようものなら、やつらは君の××を噛み切るぞ』
翌日、彼は150万ポンドでサインしたよ。
ということで、これも交渉術のひとつということだろうか・・・。この話は現地10日に発売になるレドナップの自伝の一節のようだ。