元マンチェスター・ユナイテッドのデイヴィッド・ベッカムが、今でもなおかつての恩師サー・アレックス・ファーガソンに対して感謝と敬意の気持ちを貫いている。
ユナイテッド、レアル・マドリー、LAギャラクシー、ミラン、そしてPSGという名門クラブを渡り歩いたベッカムだが、常にユナイテッドへ復帰したい気持ちを隠してこなかった。そしてファーガソンは指揮官を退任し、ベッカムは昨季限りで現役を引退。ベッカムの夢はかなわずに終わっている。
そして、先日ファーガソンは自叙伝を発売。その中でベッカムはユナイテッド退団の経緯がファーガソン側の視点で暴露され、さらに自身のキャリアも恩師から皮肉られている。2人の確執は続くかとメディアはヒートアップさせようとしたが、ベッカムにとってかつての恩師は今でも最高の指揮官のままである。
「おかしな話だけど、彼(ファーガソン)は監督に招聘したかった名前の1人だったよ。今はそうではないけれど」
現在19チームのMLSは新しい20チーム目が2015年に誕生予定。ベッカムはその新規チームのオーナーになると盛んに噂されており、新しいチームのオーナーになった場合にファーガソンを招聘したかったと語ったのである。
“因縁のあった恩師を指揮官として迎えたかった”という発言はリップ・サービスである可能性もあるが、次の一言がベッカムのファーガソンへの本当の気持ちを示しているのではないだろうか。
「冗談はさておき、サー・アレックスに対してネガティブでありたくない。彼が僕に夢を生きるチャンスをくれたのだから」
いつか二人がかつてのように交流する日が来ることを多くの人が夢見ているのは間違いない。