ヨーロッパサッカー界に根強く蔓延る、人種差別問題。

先日行われたUEFAチャンピオンズリーグ第3節CSKAモスクワ対マンチェスター・シティ戦で、ヤヤ・トゥレがCSKAモスクワのサポーターから人種差別的な言葉を浴びせられた事件は、ヨーロッパにおける悪しき風習の事実を再確認するできごととなった。

また今年の年明けには、ミランに所属していたケヴィン=プリンス・ボアテングが4部のクラブとの練習試合中、観客からの執拗な人種差別チャントに耐えきれず、ピッチを後にし試合が中止になるといった事態も発生。試合後、FIFAのブラッター会長も言及し話題となった。

黒人選手にとっては大きな問題でありながら、未だ具体的な解決策を導き出せていない現状に、声をあげる黒人選手も多い。

フランス代表における最多出場記録を保持し、同国の黄金時代を築いたリリアン・テュラムもその1人。テュラムは2008年に現役を引退したテュラムだが、人種差別をどう捉えているのだろうか。フランスきっての知性派が、『BBC』に語っている。

BBC

リリアン・テュラム

「一般的に、私たちは人種差別の被害にあった選手に歩み寄ろうとする。しかし、事態を変えることができるのは、被害者ではない誰かだと私は考えている」

「何も声をあげないこと―。それは結局、人種差別の主犯の共犯者と同じである」

「私が人種差別問題について話す時、何を期待すべきなのかは誰もが分かっている」

「しかし、もし今後、何かが起きた時にマンチェスター・シティの全ての白人選手が『ピッチを後にしよう』と声をあげたり、ミランやインテルのようなビッグクラブの白人選手たちがそういった振る舞いを示せるなら、すぐに解決策が見つかるだろうね」

なお、UEFAでは「No To Racism」を合言葉に、これまで選手たちによる訴えを行ってきた。ヤヤ・トゥレが人種差別を受けたUCL第3節の試合前には、アンセムが流れると同時に、選手とレフェリーたちが「No To Racism」と書かれたペナントを受け渡し世界中にアピールしたが、その想いは届かなかった。

クリスティアーノ・ロナウドは、ウインクをして笑顔で世界にアピール。