11月19日、2014年ワールドカップ・アフリカ3次予選セカンドレグの最後の2試合が行われた。その結果、ガーナとアルジェリアが本大会に駒を進めることとなり、アフリカからの5か国は奇しくも前回大会と同じ(開催国だった南アフリカを除いて)顔ぶれとなった。
エジプトとガーナは前節で6-1と大差がついており、セカンドレグでは奇跡が起こらない限りひっくり返ることはない試合であった。
最低でも6点を取ることが必要だったエジプトは、前半のうちにアブトリカのフリーキックからアムル・ザキのヘディングが決まって先制に成功。その後も攻撃的な選手をどんどん投入してガーナを攻め立てたが、さすがに“わかりきっている”状況ではなかなかゴールを割れず。
84分にようやく途中出場のナギー・ゲドが2点目を決めたものの、89分には逆にギャンのクロスからケヴィン=プリンス・ボアテングに1点を返され、万事休す。
大きなリードを余裕を持って守り切ったガーナが、3大会連続のワールドカップ出場を決めた。
そのあとに行われたアルジェリア対ブルキナファソは、逆にファーストレグは拮抗した結果に終わっていた。3-2とブルキナファソが勝利も、アルジェリアも2つのアウェイゴールを獲得しており、ほぼ差がない状態と言える状態からのスタートである。
わずかなリードを守りたいという意識からか、ブルキナファソはピトロイパとカボレのツートップという守備的な布陣を組んだ。しかし、このシステムは全く機能せず。
最前線に置かれたピトロイパは、スルーパスを出せる選手がいないために後ろを向いてボールを受けることが多くなり、カボレが低い位置を取るためスペースもなく、得意のドリブルが影を潜めた。
怖さがないブルキナファソに対し、アルジェリアはセカンドボールを支配して攻勢をかけた。相手が後方に人数をかけていたため大きなチャンスは少なかったが、押し込んでいたため、僅かな綻びがあればいつでも点になるような状態を続けていた。
そして49分にアルジェリアは先制点を奪取。グラムのフリーキックをバカリ・コネが処理できず、体に当ててしまうミスを犯す。それに反応したキャプテンのブゲラがゴールに押し込んだ。
ブルキナファソは最後のパワープレーでようやく反撃ムードが高まったが、アルジェリアのあわやオウンゴールというクリアミスがポストに弾かれるなど運にも見放され、得点を奪えなかった。
この結果、アウェイゴールの差で勝利したアルジェリアも2010年大会に続く2回連続、4回目のワールドカップ出場を果たした。