間を空けて3度、通算8シーズンに渡ってアル・アハリを率いて4度のアフリカチャンピオンに導いた経験を持っているポルトガルの名将、マヌエル・ジョゼ監督。
彼がかつて率いたアル・アハリは、長らく国内リーグが中断されている難しい状況の中、今年もCAFチャンピオンズリーグを制して大陸王者に輝き、クラブワールドカップへの出場権を手にした、中心選手であるアブトリカは今大会を現役生活最後の舞台と位置づけ、意気込みを見せている。
しかし、かつての指揮官であるマヌエル・ジョゼ氏は、FIFA.comのインタビューにおいて、アル・アハリがクラブワールドカップで以前のような結果を残すことは難しいのではないかと話した。
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マヌエル・ジョゼ アル・アハリ元監督
「(2006年大会の3位という結果は)信じられないものだった。まるで欧州のチームのようにプレーし、3位という結果を手にした。
我々はインテルナシオナウよりも調子が良かったし、決勝でバルセロナと戦うチャンスだってあった。しかし、インテルナシオナウは我々よりも幸運で、そして経験があったのだ。クラブにとっても、エジプトにとっても、そしてアフリカ全体にとっても幻想的な夜だったよ。
しかし、今のアル・アハリは大きな問題を抱えている。国内リーグが中断されているため、彼らは月に一度しか公式戦を戦えない。
それは代表チームがガーナに6-1で負け、ワールドカップ出場の権利を失ったときにも影響した。ガーナの選手はヨーロッパでプレーしているので、月に8回も試合を経験できる。エジプト・プレミアリーグの選手は1か月に1回だった。クラブワールドカップで、アル・アハリは同じ状況に直面するのだ。
また、クラブの最も重要な選手が年を取っているということも問題だ。ムハンマド・アブトリカやワイル・ゴマアは、おそらくこのクラブワールドカップが終われば引退するだろう。
もちろんこれは個人的な考えだよ。しかし、私はアル・アハリをよく知っているから、言っているんだ。
とはいえ、彼らはクラブワールドカップに出場するに値するチームだ。それは大きな名誉だ。ファンの入場が禁止されたスタジアムで戦ったCAFチャンピオンズリーグの決勝よりも、さらに幻想的なものだろう」