1950年、地元でのW杯で優勝まであと一歩に迫りながら、事実上の決勝となったウルグアイとの最終戦で逆転負けを喫し初優勝を逃したブラジル。以降5度の世界制覇を成し遂げ「王国」の地位を築いた彼らだが、1950年の悲劇はいまだにブラジル国民の胸に深く刻まれている。
その“借り”を返すべく挑む2度目の自国開催、2014年W杯に向けたブラジルの新ユニフォームが24日に発表された。
セレソン・ブラジレイラのトレードマークであるカナリア色のユニフォーム。
ニューモデルはゆったりとしたフィット感と快適な外観を兼ね備えたYネックが特徴。Nikeのデザイナーが選手たち全員のボディをスキャンしたデータを元に、彼らの意見も取り入れながらもっとも快適でフィット性に優れた首まわりのデザインを開発したとのことだ。
エンブレムは基本的にこれまでと変わらないが、主催国としての誇りを表現するためサイズをやや大きめに。さらに、「王国」らしいゴールドの糸が織り込まれている。
伝統の黄色シャツ・青パンツ・白ソックスのコーディネートはもちろん継続。これぞブラジルである。
リオデジャネイロで行われたお披露目の様子。(上はルイス・グスタヴォ)
ブラジルは来年3月5日、前回のW杯開催国である南アフリカと親善試合を行うことが決まっており、新ユニフォームもおそらくこの試合がデビュー戦となる。