FIFAの規律委員会は現地時間16日、クロアチア代表DFヨシップ・シムニッチに10試合の公式戦出場停止処分を伝えたと発表した。
シムニッチは現在35歳でクロアチア代表でも100試合以上に出場した大ベテラン。W杯予選でもプレーしており、先月行われた欧州予選アイスランド戦でも2 試合に先発出場していた。
シムニッチの行動に問題があったのはそのプレーオフの2ndレグ。見事W杯出場を決めたクロアチア代表だったが、シムニッチは試合後、サポーターたちに向かってファシズムを肯定するような発言をしたとしてクロアチア当局から罰金処分が下っていた。
この行為がFIFAの規律違反に該当し、FIFAはシムニッチに対し10試合の公式戦出場停止処分に加え、3万スイスフラン(およそ350万円)の罰金処分を発表している。なお、今回の処分は公式戦が対象になる。仮にクロアチア代表がW杯で決勝にまで進んでもこれは7試合に相当し、W杯への出場が絶望的な状態となった。
また、シムニッチはこの10試合の間試合会場となるスタジアムへの入場も認められておらず、このまま代表引退を選択する可能性もある。