12月17日、AP通信は「『世界で最も不幸なGK』として有名になったラジャ・カサブランカのハリド・アスクリは、ロナウジーニョとの対戦が夢だったと話した」と報じた。
ハリド・アスクリはFARラバトに所属していた2010年、かつて「PKを止めて喜んでいる間に、ボールが流れてゴールに入った」という珍妙なミスで一躍有名となった選手。
さらにその後の試合で「バックパスから失点するミスを犯し、試合中にユニホームを脱ぎ捨ててピッチを去り、引退を宣言した」という騒動を起こし、『世界で最も不幸なGK』として世界中で話題となった。
しかしそれから引退を撤回したアスクリは復活。2012年末、30歳にしてモロッコ代表に初招集を受け、今年はクラブ・ワールドカップで大活躍。準決勝進出の原動力となった。
AP
ハリド・アスクリ
「これらのビデオによって、私はとても有名になってしまった。多くのゴールキーパーたちが世界中からメッセージをくれた。その中にはあのジャンルイジ・ブッフォンもいたんだ。
ブッフォンがモンテレイとの試合を見ててくれていたことを望むよ。そこには、当時の私とは全く違った選手が映っていたはずだからね。
まるで夢が叶ったようだった。久しぶりに国が祝うことが出来る好結果だからね。そして、もう我々には失うものはない。
しかし、決勝には進みたい。ロナウジーニョがいるチームと戦える。それは我々にとってもう一つの夢だね」