12月18日、モロッコで開催されている2013年度クラブ・ワールドカップの5位決定戦、並びに準決勝第2戦が行われた。
先んじて行われたアル・アハリ(エジプト)とモンテレイ(メキシコ)の試合は一方的な展開となった。
ボールを保持して攻めるモンテレイはキックオフから3分でネリ・カルドーソが先制点を決め、リードを奪う。その後一旦同点に追いつかれたものの、22分にセサル・デルガド、27分にレオバルド・ロペス、前半ロスタイムにウンベルト・スアソがPKで得点を追加し、前半のうちに4-1と大きな差を付けた。
後半も試合をコントロールしたモンテレイは、セサル・デルガドが65分に5点目を決めてだめ押し。追いすがるアル・アハリにとどめを刺した。
ナイトゲームで行われた準決勝は意外な結果となった。開催国王者として参加したラジャ・カサブランカ(モロッコ)が勝利を収め、開催国代表としては初の決勝進出を決めた。CAF所属チームとしては2010年大会のマゼンベ以来となる。
個人のパワーやアイデアでは上回りつつも、最初の試合とあってか、それとも相手を舐めていたところがあるのか、アトレチコ・ミネイロはかなりスローなスタートであった。ゲームをコントロールする場面はありつつも、決定的と言えるチャンスの数を稼げていなかった。
対照的に、サイドバックの裏をカウンターで狙う徹底した戦術と豊富な運動量、恐れのないパスで力を見せたラジャ・カサブランカは、数は多くなくとも決定的なチャンスを作り出した。
51分に反撃からヤジュールが裏に飛び出して先制点を決めて勢いに乗ったラジャは、64分にロナウジーニョのフリーキックで失点するも萎縮することはなかった。シティビの交代で前線の連携の質は低下したが、カウンターの切れ味は衰えず。
83分にヤジュールが仕掛けから巧みにレフェリーの目を欺いてPKを獲得し、再びリードを奪うと、ロスタイムにも得点を追加。3-1というスコアで南米王者を撃破し、バイエルンへの挑戦権を手に入れた。