オランダ・エールディビジのフィテッセが、ヴォルフスブルクのオランダ代表FWバス・ドストに関心を示していると現地の”Voetbal International”ほか複数のメディアが伝えている。
今夏、昨シーズンのエールディビジ得点王、コートジボワール代表FWウィルフレド・ボニーを英プレミア・スウォンジーに放出したものの、前半戦をアヤックスと同勝ち点の2位で終えた好調フィテッセ。そのチームで1トップのレギュラーを務めているのが日本代表FWハーフナー・マイクだが、現在、オランダ語で“スピッツ”と言われるこの最前線のポジションは、ハーフナーと争っていたブラジル人FWヘイスが今月5日に退団したため、控えがいない状態が続いている。
そのハーフナーは16節PSV戦でオランダ代表MFスタイン・スハールスを負傷させたプレーにより現在3試合の公式戦出場停止中。その間、フィテッセはBeker(カップ戦)で久しぶりの黒星を喫し敗退すると、21日に行われたウィンターブレイク前最後の18節ヘラクレス戦でも2点リードを守り切れず引き分け、連勝が6でストップ。アヤックスに得失点差で抜かれ、前半戦を首位で折り返すことができなかった。一方でレギュラーのハーフナーも再三決定機を逃してきたことでここまで5ゴールに留まっており、カンピューンを目指すフィテッセのピーター・ボス監督はこの冬の移籍市場でさらなるスピッツの獲得を望んでいると報じられている。
2011-12シーズンにヘーレンフェーンで34試合32ゴールを記録し、得点王に輝いた24歳のバス・ドスト。その目覚ましい活躍により、2012年8月にはルイス・ファン・ハール監督のオランダA代表へ初招集され(出場はなし)、2012-13シーズンよりドイツ・ブンデスリーガのヴォルフスブルクへ移籍した。しかし昨シーズンこそ9ゴールを決めたものの、今シーズンは怪我の影響もあり、前半戦は途中投入のみ5試合の出場に留まっている。当のドストも
「私にはここでの契約がある。しかし(今シーズンの出場平均)12分ではね・・・。問題はクラブが私を必要とするかどうかだよ」
と移籍の可能性を示唆。ただ先週末に行われたボルシアMG戦では終盤に貴重な同点、そして自身今季初ゴールを決めており、オランダのメディアは「ヴォルフスブルクが放出に応じるかは疑問」としている。
194cmのハーフナーを上回る196cmの長身ストライカーであるドスト。プレースタイル・エリアともかなり似通った選手だけに、もしこの移籍が実現することになればハーフナーにとって厳しい状況になることは間違いないだろう。