サッカーにおけるスタジアム観戦とテレビ観戦の違いは多々あり、「視点」の違いもその一つだ。
テレビでは多くの時間、やや高めの位置からピッチを見下ろし、大事な場面になればアップの映像が差し込まれるなど一定の水準以上のクオリティが保証されている。
一方、スタジアム観戦は席によって特徴が大きく異なり、テレビよりも高い位置からより俯瞰した状態で試合を観ることや、逆にピッチのすぐそばで選手の声や息遣いを感じながらプレーを追うこともできる。場面に応じては見づらいことも少なくないが、各自の好みで「視点」を選択できる点は、現場でしか味わえない臨場感とともに非常に大きな魅力だろう。
その中でも、ゴール裏はやはり特別な場所。サッカーというスポーツを観戦するには不都合が多いかもしれないが、だからこそ彼らにしか見られない景色もある。
1日に行われたプレミアリーグ、ハル・シティ戦のリヴァプールの2点目。今季絶好調のウルグアイ代表FW、ルイス・スアレスが決めた見事なフリーキックをリヴァプールのゴール裏「コップスタンド」から見た映像がこちら。
ボールが自らの元へ飛び込んでくるようにゴールが生まれる瞬間は、サポーター冥利に尽きると言っても過言ではないだろう。