2000年代半ば、OBであるギド・ブッフバルト監督に率いられ優勝争いの常連となり、2007年にはホルガー・オジェック監督とともにACL制覇を達成した浦和レッズ。
その後4年間は6位(2009シーズン)が最高成績と低迷し、2011シーズンには15位でギリギリJ1残留を果たしたが、現リーグ王者サンフレッチェ広島の土台を築いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督を迎えた2012シーズンは3位に入り、久々にACL出場権を獲得した。
ペトロヴィッチ体制2年目となった2013シーズンは、レンタルだった槙野智章をケルンから完全移籍で獲得。さらに、監督の古巣広島から森脇良太、興梠慎三(鹿島)、関口訓充(仙台)、那須大亮(柏)といった日本人の有力選手を中心に補強し、7年ぶりのリーグ優勝に向けた戦力を整えた。
実際、チームは持ち味である攻撃サッカーを武器に終盤まで優勝争いを繰り広げたのだが、11月2日に行われたナビスコカップ決勝で柏に0-1で敗れると、ここから守備が崩壊。残り4試合でまさかの15失点、1分3敗という失速により、2位から6位まで転落。6年連続の無冠に終わっただけでなくACL出場権も逃してしまった。
今オフ、1994年から浦和一筋でプレーしてきた38歳の元日本代表DF、山田暢久が契約満了に伴い退団。一方の新戦力には、日本代表GK西川周作(広島)や24歳の実力派ボランチ、青木拓矢(大宮)などを獲得している。
その浦和が14日、2014シーズンに向けた新ユニフォームを発表した。
浦和の2014ホーム(1st)モデルは、伝統のクラブカラーである赤・白・黒のトリコロールを継承しつつ、モダンファッションに欠かせないカモフラージュ(迷彩)柄を採用。「新しい浦和レッドダイヤモンズ」を表現した斬新なデザインとなった。
「プレイヤーにとってユニフォームとは誇りや闘争心を掻き立てる戦闘服であり、そこに用いられるカモフラージュ柄は単なるデザインではなく、敵の目を欺く戦術や戦略を象徴します。そしてプレイヤーを守る保護的な役割を果たす一方、敵を脅かす攻撃的な効果もあります」とは、デザインを担当したNikeの談。
イタリアの強豪、ナポリの2013-14アウェイモデルを思わせる見事なカモフラージュ柄である。
また、この中には、
2001年に合併して現在のさいたま市となる以前の旧浦和市の地形や(中央のコウモリ型の部分)、
クラブとサポーターを繋ぐシンボルとして知られるハートに、サポーターズナンバーの12を組み合わせた「ハート12」が組み込まれるなど、なかなか小ネタも効いている。
裾部分には2013モデル同様、お馴染みの「We are REDS!」とともに国連関連機関「国連の友アジア-パシフィック」(FOUNAP)と連携してスタートさせた国連プログラム「SPORTS FOR PEACE!」のロゴ。今季も選手仕様のオーセンティックのみこれが入る。(※掲載写真はホーム以外レプリカ)
モダンクラシックをテーマにしたアウェイ(2nd)は、襟付きのスタイリッシュなデザイン。黒と白の大きなカラーブロックの中にチームカラーである赤を使用。襟と袖全体に黒を使用するのはクラブ史上初となる。
ホームと同じテンプレートのサード。よりカモフラージュ柄らしさが溢れるシャツに加えパンツやソックスも黒で統一されており、力強さと迫力を感じさせるデザインに仕上がっている。
GKのホームは青。なお、ユニフォームスポンサーはいずれも昨季からの継続となっている。
【写真追加】