Jリーグ加盟初年度の2009年から指揮を執ってきた松田浩監督、5年目のシーズンとして開幕を迎えた栃木SC。昇格に向けた5カ年計画の最終年であったため、FW近藤祐介、MF三都主アレサンドロ、GK榎本達也、さらにレッドブル・ザルツブルクで10番を背負ったMFクリスティアーノなど多くの選手を補強。その成果もあってチームは前半戦で6位と好位置につけた。
ところが、大黒柱であるMFパウリーニョがまたも怪我で長期離脱した影響もあり、7月以降失速。9月に松田監督が成績不振により退任し、2013年からクラブのフロント入りしていた宇都宮市出身の松本育夫氏が監督に就任。以降、7勝2分1敗と立て直しに成功したものの、結局9位まで追い上げるのが精一杯だった。
Jリーグ史上初の70代での監督を務めた松本氏はシーズン後に退任(再び取締役に専念)。また、昨年11月にクラブの経営問題が浮上し、債務超過によるJリーグライセンスの剥奪を回避するため今季は人件費などの経費を圧縮。チーム初の外国人キャプテンであるパウリーニョ(川崎へ期限付き移籍)を筆頭に、サビア(松本)、クリスティアーノ(甲府)を放出した一方、FW大久保哲哉(横浜FC)、FW瀬沼優司、MFイ・ミンス(ともに清水)、DF鈴木隆雅(鹿島)らをいずれも期限付き移籍で獲得。監督にはヘッドコーチだった阪倉裕二氏が昇格している。
栃木は18日、宇都宮二荒山神社で行った必勝祈願祭で2014シーズンの新ユニフォームを発表。同じミズノによる徳島の2014モデルと同様、独特の襟が付いたシンプルなデザインで、左からホーム(黄)、アウェイ(黒)、GKホーム(赤)、GKアウェイ(緑)というラインナップ。
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背番号や選手名のフォントは昨季と変わらないようだ。なお、ユニフォームスポンサーは、TKC(胸)、カワチ薬品(背中)、北関東綜合警備保障(袖)はこれまでと変わらないが、コジマ(パンツ)が2013シーズンをもって県内4つのプロスポーツクラブのスポンサーから撤退したため空白となっている。
現役時代は古河電工や市原、名古屋などでプレーし、日本代表でも6試合に出場した阪倉監督。46歳の指揮官のもとでチームは新たなスタートを切る。