ヴィッセル神戸は2012年、途中就任した西野朗監督をシーズン終盤で解任するなどドタバタの末にJ2へ降格。ヘッドコーチから昇格した安達亮監督が引き続き指揮を執った2013シーズンは、一年でのJ1復帰とともにチームの建て直しが求められた。
結果から言えばG大阪に及ばず2位に終わったものの、至上命題だったJ1昇格は無事に達成。2節以降3位以下に落ちることなく、J2で関西のライバルチームとともに強さを見せた格好であるが、戦力的に見れば妥当な結果でもあり、J1を戦っていけるだけのプラスアルファの部分があったかと言うとなんとも言い難いところだ。
ただ、FW小川慶治朗(21歳)、DF岩波拓也(19歳)といったユース出身の有力選手はこの一年で大きく成長。彼らを輩出したU-18チームも昨年、プレミアリーグウエストとJユースカップを制しており、2000年代後半から力を入れてきた育成が実りつつあることは間違いない。
今季は、FWマルキーニョス(横浜FM)、FWペドロ・ジュニオール(済州ユナイテッド、元新潟)、MFシンプリシオ(C大阪)、DF増川隆洋(名古屋)などJリーグで実績のある選手を中心に補強。昨年一年J2を戦ったメンバーに彼らを加えてどのようにチームを作り上げていくか、3シーズン目の安達監督にとっては腕の見せどころとなる。
地元のアシックスによるヴィッセル神戸の2014ユニフォーム。
基本的に2013モデルの継続だが、ホーム(1st)は肩と袖下のカラーを入れ替え、希望と歓喜のカラーであるクリムゾンレッドをより強調したデザインを採用。身頃に施されていたシャドーのストライプはなくなったようだ。
そして、なんと言っても目を引くのは胸の部分で、今季は「Rakuten」の文字をカットし、「R」のみの大胆なロゴ表記へ変更。また右袖には、国際連合教育科学文化機関「ユネスコ」の「創造都市ネットワーク」デザイン分野に神戸市が認定されたことを記す新たなロゴマークが入れられた。
アウェイ(2nd)は首の後ろのクリムゾンレッドがなくなったほか、ホームと同様スポンサーロゴや番号のフォント、さらに肩の“アシックスストライプ”の色など様々な部分を微妙に変更している。(昨季モデルはこちら)
GKモデルは昨季と同じく、黄色のホーム、緑のアウェイという組み合わせ。
スポンサーは、楽天(胸)、川崎重工(背中)、アンファー(袖)、ズーティー(パンツ)がいずれも継続している。
【写真追加】
G大阪の宇佐美貴史と同じ1992年生まれの小川は昨季、プレーの質と量でJ2を席巻。神戸のエースナンバー13を背負う若きスピードスターが再び立つJ1の舞台でさらなる飛躍を狙う。