開幕まであと124日になった2014年ブラジルW杯で、なんともユニークな観客席が導入されるようだ。

アメリカのスポーツサイト『Deadspin』は現地時間7日、今年6月にW杯が行われるマラカナンで大柄な観客用に特大の観客席が導入されたと伝えている。

記事によると、W杯が開催されるスタジアムでは、「キャパシティの少なくとも1%を体にハンデのあるファンおよび肥満症のファン用にしなければならない」という法案が可決したようで、会場となる12会場では現在改修工事が行われているそう。

現在、ブラジル国内でも大きな健康問題になりつつある肥満症。『BBC』によると、2006年からの5年間で肥満症の人の割合はおよそ5%も増加し、2011年にはブラジル国民の48.5%が肥満症に認定されているという。

体が大きなファンは一般的な椅子に腰かけることができず、これまでにもそういったファンへの対処が課題となっていた。

こちらが、マラカナンで導入された超ビッグな観客席。

記事によると、この椅子には利用制限もあり、肥満度を示す「ボディマス指数」で30以上の方がその対象であるそうだ(算出方法についてはこちらをご参考に)。

こちらの椅子は一般チケットの半額で購入できるという。

どんな人でも気楽に参加できる―、そんなユニバーサルなW杯が今大会の目指すところなのかもしれない。


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