英国『Guardian』は現地時間1日、試合中に時折見られる選手によるメッセージ付きTシャツの披露がいかなる場合でも禁止されることになると伝えた。
チームメイトへの激励や、知人への追悼、感謝にいたるまで、これまで比較的よく目にする機会のあったメッセージTシャツによるパフォーマンス。
ネルソン・マンデラ氏が急逝した際には、ガラタサライのディディエ・ドログバとエマニュエル・エブエが追悼のメッセージ入りのTシャツを披露し、大きな話題となっていた。
これまでにも政治的な意味合いやナショナリズムを煽るものの着用には処分が下っていたが、今後はいかなる種類のメッセージも処分の対象になるという。
記事によると、この新ルールは今年6月1日から採用されるようで、ブラジルW杯でも適応される見通し。残すはIFAB(国際サッカー評議会)からの承認のみであり、チューリッヒで行われる会合でまもなく認められる。
FIFAのジェローム・ヴァルケ事務局長は以下のようにコメントしている。
Guardian
ジェローム・ヴァルケ(FIFA事務局長)
「今後、ユニフォームの下に着るアンダーウェアにはいかなるメッセージや描写もプリントしてはいけない。たとえそれが人を思いやるものであってもだ。この決定は今年6月1日から適応され、ブラジルW杯でも同じルールで行われる」
なお、今回の会合ではUEFAがかねてより主張していた「トリプルパニッシュメント(PA内での不正行為に付随する退場+PK付与+出場停止処分)」の見直しについては、見送る決断を下している。