今年2月中旬から勝利がなく、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でもPSGに屈したレヴァークーゼン。

そんななか、守護神のベルント・レーノは今季驚異的なPKストッパーぶりを発揮している。 22歳のレーノは先日のブンデスリーガ第24節ハノーファー戦で相手MFサボルチュ・フスティのPKをストップ。 なんとこれで今季全コンペティションでのPK9本中7本(注釈あり)でPKによる失点を許さなかったことになる。

今季レーノのPK戦績がこちら。

2013年8月10日、ブンデス第1節対フライブルク戦(○3-1):vsジョナタン・シュミド→PK阻止

2013年8月31日、ブンデス第4節対シャルケ戦(●0-2):vsジェフェルソン・ファルファン→PK阻止できず

2013年10月2日、CL対ソシエダ戦(○2-1):vsカルロス・ベラ→PKは止めるも押し込まれて失点

2013年10月18日、ブンデス第9節対ホッヘンハイム戦(○2-1):vs→ロベルト・フィルミーノ→PK阻止

2013年12月15日、ブンデス第16節対フランクフルト戦(●0-1):vs→ホセル→PK阻止(バー)

2014年2月12日、ポカール対カイザースラウテルン戦(●0-1):vs→モハマドゥ・イドリス→PK阻止(枠外)

2014年2月12日、ブンデス第22節対ヴォルフスブルク戦(●1-3):vs→リカルド・ロドリゲス→PKは止めるも押し込まれて失点

2014年2月18日、CL対PSG戦(●0-4):vsズラタン・イブラヒモヴィッチ→PK阻止できず

2014年3月8日、ブンデス第24節対ハノーファー(△1-1):vsサボルチュ・フスティ→PK阻止

フライブルクのシュミドは映像がなかったが、それ以外のPK阻止シーンはこちら。

【vsカルロス・ベラ】

 

【vsロベルト・フィルミーノ】

 

【vsホセル】

 

【vsイドリス】

~

【vsリカルド・ロドリゲス】

~

【vsフスティ】

~

きれいに決められたのはファルファンとイブラヒモヴィッチだけ。阻止と表記したがホセルはバー、イドリスは枠外。また、ベラとリカルド・ロドリゲスについてはPK自体は止めたものの、そのこぼれ球をキッカー本人に押し込まれて失点している形だが、『Transfermarkt』によれば、これはPKによる失点にはならない模様。つまり、9本中失点になったのは4つだが、記録上PKによる失点は2つのみとなる。

U-21代表などドイツの各世代代表経験を持つレーノは190cmと大柄ながら飛び出しの鋭さ、守備範囲の広さを兼ね備えた逸材で、もとはシュトゥットガルトの下部組織出身ながら、GKに怪我人が続出していたレヴァークーゼンにレンタル加入して出場機会を得ると才能が開花。ドイツ代表経験を持つあのルネ・アドラーからポジションを奪取するほどの活躍をみせ、レヴァークーゼンのスポーツディレクター、ルディ・フェラーも「ベルントは(クラブの?)未来」と太鼓判を押すドイツ期待の大器である。

そんなレーノだが、GK大国といえるドイツにあってまだフル代表での出場経験はない。だが、今年のブラジルW杯行きは諦めていないようで、「まだワールドカップ行きの望みは持っているよ。そうなれば素晴らしいことさ」と語っている。

そのレーノはPKストップのブンデスシーズン記録にあとわずかに迫っている。 なんでも、ブンデスのシーズン最多のPKストップ記録は元1860ミュンヘンのGKトマス・ツァンダーが1979-80シーズンに記録した6度だそうで、レーノはそれにあと1に迫っているのだ。 その記録などについてレーノは『bundesliga.com』にこう語っている。

「(PKストップの秘訣は?)
秘密はないよ。あまり早く(自分のカンに)委ねないだけさ。だから、誰が蹴ろうともどっちに来るのか判断しなきゃならない」

「(誰がどっちのサイドに蹴るのか好むかといったアーカイブを自宅に持ってたりしないの?)
(笑)いいや、PKを弾き出すにはいつだってちょっとした運が必要なんだ」

「(PKストップのブンデスのシーズン記録まで1に迫っているけど)
僕らはあまりに多くのPKを与えすぎている。チームが多くの失点をしないならそっちのほうがいいな」

レヴァークーゼンは今週末、リーグ無敗のバイエルンと対戦する。若き守護神レーノのプレーにも注目だ。

 

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