土曜日に行われるAリーグ第27節、ウエスタンシドニー・ワンダラーズとのホームゲームで現役を引退する元オーストラリア代表FWハリー・キューウェル。

若くして栄光を掴んだものの、その後度重なる怪我に苦しんだ波乱のサッカー人生を、『Fox Sports』のインタビューで語っている。

Fox Sports

ハリー・キューウェル

「どれだけの国に行ったことがあるかを表示してくれるアプリがあるんだけどね。僕は世界の24%をカバーしている。

とても多く見えるよね。しかし、その24%のほとんどは、地方のスタジアムやホテル。都市なんて少しだけだ。

だから、休日にはそこに再び行きたいし、実際にそこにあるものを感じようと思っている。

イスタンブールのブルーモスクで写真を撮った。バザーにも行った。しかし、それらは全て仕事だったんだ。

僕はいつもプロフェッショナルであり、クラブにとっての正しいことをしてきた。だから、観光なんてものではなかった。

一つの人生を生きた。そして今、違う人生を生きる時が来たんだよ」

(度重なる怪我と13回の手術について)

「怪我は、最も大きな後悔だね。リヴァプール時代、引退するという考えがなかったと言ったらウソになるよ。

ベッドの端に座って、床を見下ろして考えるんだ。

『一体何が間違っていたんだ? 何故こんなことが僕に起こるんだ? 自分が何をやったと言うんだ?』

ボールを蹴るたび、僕のどこかが壊れていった。そんな時、試合から離れた方が良いのではないか、という考えが浮かんだ。

人間が試される瞬間だった。しかし、自分にはとても強い家族と、僕を気にかけてくれて『サッカーを辞めるな』と言ってくれた多くの人々がいたんだ。

リヴァプールは、僕と5年間の契約を結んだ。そのうち3年間は怪我をしていたと思うよ。それを卑下しているわけじゃないよ。数の話でもなくてね。試合に出たって左足で蹴ることは出来なかったし、一方向にしかターンできなかった。しかし、まだ良いプレーをしているとも思った。

誰でも後悔はあるものさ。しかし、悪い経験や間違った決断は、人間を浸食していくものだ。

自分が言えるのは、僕は体の限界まで頑張ったということ。そして、僕は続けることが出来た」

その2に続く

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