英国『Huffington Post』の編集者が、ブラジルの街中に描かれたとある風刺画を公開している。
Incredible anti-FIFA graffiti appearing across #Brazil ahead of #WorldCup2014 http://t.co/FuJhQST0LE pic.twitter.com/415YZkn8Pw
— Charlotte Meredith (@chmeredith) 2014, 5月 28
こちらがその写真。住居の壁には痩せ細った少年が大きく描かれており、「Need Food No Football(必要なのは食料だ。フットボールではない)」というメッセージがともに記されている。
開幕まであと2週間と迫ったブラジルW杯だが、そのデモ運動については日本でもそれなりに伝えられている。先日27日には先住民もデモに参加し、放たれた弓矢で警官が負傷したという。
ブラジルでは昨年行われたコンフェデレーションズカップの時から賃上げや格差是正を目的に大規模な反対運動が展開されている。報道によると、開幕直前ということでその数は減ったそうだが、全ての国民が必ずしもW肺の開催を納得しているとは言えなさそうである。
今回は、そんなW杯の開催に反対する地域住民が描いた、一瞬こちらも立ち止まって考えてしまうような風刺画をご紹介しよう。
このギャラリーの中だけでも、幼少児の欠食改善を訴えるものが3つはあり、電車の車両にはFIFAを蔑むメッセージを大きく落書きされている。
デモや暴動といったメディア露出が高い反対活動だけではない。開幕までいよいよ2週間となった世界最大のスポーツイベントだが、今でもブラジルの街中ではこういった庶民の苦痛の声を発見できそうだ。