日本にとって、運命の一戦となった20日のギリシャ戦。
1998年大会以来、グループステージで2敗し決勝トーナメントに進出したチームは未だなく、日本代表はいわば絶体絶命とも言える状況に置かれた。
2004年には欧州選手権を制覇し、2005年のコンフェデレーションズカップでは勝利したこともある彼らだが、一体どんなチームなのだろう。
今回は、世界のサッカーを網羅するQoly編集部が、5つの観点からギリシャの正体を暴き出す。
ぶっちゃけギリシャは強いのだろうか?
Q1. どんなチーム?
守備の堅さが目立つチーム。
しかし、自陣に籠もるような引き方はせず、ある程度ラインを高く保ちつつ中盤のプレッシングからカウンターを狙ってくる。失点も少ないが得点も少ない。1-0というスコアとの相性が良く、予選では10試合中8試合で無失点だった。
スーパースターは1人もおらず、若手選手も少なめ。経験ある選手が揃った組織的なチームで、ローリスクで着実に勝ち点を積み重ねてくるタイプだと言えよう。
Q2. ストロングポイントは?
一度組織を作られると、スペースを生み出すのは至難の業。中盤にはサルピンギディス、マニアティス、カツラニス、サマラスというハードワークできるタイプを揃えており、アンカーのジオリスの所で潰す。セットプレーも得意としており、左サイドバックであるホレバスからのクロスボールは精度高し。基本的には左サイドアタックが強い。
また、ストライカーのミトログルはチームの完全なエースであり、今シーズンの半ばまでは完全に手がつけられない勢いがあった。冬の移籍でフラムに移籍してからはコンディションを落とし、コロンビア戦でも途中出場であったが、無理やりゴールをこじ開けることのできる唯一の選手であるだけに、注意が必要。