こんにちは、駒場野です。

W杯の決勝トーナメント(決勝T)予測、2チームの関係に焦点を当てて1回戦を予測した 前編に続き、この後編ではGL全体での成績から、ベスト4や優勝まで狙うための条件を見つけ、マラカナンスタジアムで歓喜に湧くチームを予測しました。

◎順位はそれなりに大事、勝ち点は……

ではまず、GLでの順位と最終成績の関係から見ていきましょう。

各順位のチームがGLでどんな順位だったかを、<図9>でまとめました。

<図9>最終成績別のGL順位(下=1位、上=2位)とその全体比

準決勝進出の4チームでまとめると、GL1位が13チーム、2位が3チーム。8割以上が1位通過でした。2位で決勝に進出したのは何度も出てきた、2006年のフランス。大会MVPに選ばれたジネディーヌ・ジダンの復活で駆け上がったあの奇跡だけです。今回も、やはり1位通過のチームから優勝や準優勝のチームが出ると考えるのが順当でしょう。

今度はGLでの結果から、その後の決勝Tでの最終成績を引き出してみましょう。

まずは、GLでの勝ち点から<図10>でまとめました。全体では64チーム中16チーム、25%になる準決勝進出率も一緒にしています。

<図10>GL勝ち点別の最終成績(左軸、チーム数)と準決勝進出率(右軸)

準決勝進出のための目安は勝ち点6です。これ以上だと37チーム中13チームで35%ですが、これに届かないと27チーム中3チームで11%のみ。今回は勝ち点4のギリシャ・ナイジェリア・アメリカ・アルジェリアはここでも苦しいのが分かります。

ただ、3連勝で勝ち点9を取ったチームが優勝するとも限りません。2006年には4チームいましたがドイツとポルトガルがどちらも準決勝で敗れ、2010年はオランダが初優勝を逃しました。勝ち点6以上なら、決勝Tはほぼ互角に戦えるでしょう。

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