地元で6度目の世界制覇を目指すブラジル代表。その攻撃の中心選手と言えば、3試合で4ゴールと期待に違わぬ活躍を見せているネイマールであるが、日本ではこの選手の活躍を願っている人も多いだろう。

2005年から2008年にかけてJリーグで活躍した後欧州へ旅立ち、セレソンのW杯メンバーまで上りつめた“超人”フッキ。今大会では背番号7を着け、クロアチアとの開幕戦に先発出場。左足の筋肉を痛めたため続くメキシコ戦は欠場したが、カメルーン戦で復帰を果たし、現地時間の本日28日に行われるベスト16のチリ戦でもスタメンが予想されている。

フッキはJリーグ時代、川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、東京ヴェルディでプレー。18歳で川崎へ加入したばかりの頃は、お尻のデカさと左に持ち出してのシュートがとにかく強烈だったものの、プレー自体は発展途上。しかしその後、2006年に札幌、2007年に東京Vと2シーズンを過ごしたJ2でゴールを量産し、大きく飛躍したことで知られる。

そこで今回はチリ戦を前に、Jリーグ時代のフッキのプレーを振り返ってみたい。(映像が粗い点はご勘弁を)

とにかく突出した“個”の強さが目立った、若き日のフッキ。

右サイドからスピードに乗ったドリブルで切れ込む形はメッシらと同様だが、フッキの場合はより射程距離が長く、横へ回りながら常にゴールを狙えるため、コンビネーションなどがなくても相手チームにとって非常に厄介なアタッカーだった。

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