ブラジル代表の英雄で、かつて日本代表の監督も務めたジーコ氏が母国の現状について語っている。
Participei há pouco no Largo da Carioca da festa de 448 anos do Rio. Bolo, faixa e até chapéu. Parabéns, Rio! pic.twitter.com/W8JTjiXKzJ
— Zico na Rede (@ziconarede) 2013, 3月 1
アルトゥール・アントゥネス・コインブラことジーコは現在61歳。2006年に日本代表監督を退任して以降は、フェネルバフチェやCSKAモスクワ、イラク代表で監督に就任。昨年にはカタールのアル・ガラファの指揮官任命されたが、今年1月に解任され現在はどのチームにも所属していない。
そんなジーコはこのW杯期間中、英国紙で解説コーナーを務めるなど精力的に活動していたが、愛するセレソンチームおよびブラジルサッカー界に問題があると考えているようだ。英国『Mirror』の中からご紹介しよう。
ジーコ(元ブラジル代表)
「最大の問題は、ブラジルがサッカーにおいて選手の輸出国になってしまったことだ。
ヨーロッパのクラブは、ブラジルの選手たちをみんな連れて行く。
14〜15歳くらいのブラジルの少年たちは今ヨーロッパにベースを置いている。彼らは選手として最良の時をヨーロッパで過ごし、その時が過ぎてからブラジルへと戻ってくるんだ。
こうしたことが、ブラジルのローカルクラブやリーグというものを崩壊させた。そういった若い年代の選手がこれほどまでにブラジルを去るという状況に歯止めをかけなければ、我々はブラジルサッカーを再建することはできない。
もしも私がCBF(ブラジルサッカー連盟)のチーフであれば、まずはサッカークラブや監督、アカデミーの担当者を集めて非公開の会議を開き、彼らが何を求めているのかを尋ねる。
CBFはローカルクラブに資金提供することはなく、クラブも資金確保のため選手のヨーロッパへの売却を強いられているんだ。
我々はサッカー界のアカデミーやスクールに注意を向け、アマチュアレベルの選手も育て上げなければいいけない。
今の代表チームにリオデジャネイロ出身者がいないことは恥ずべきことだよ。リオ出身者には数々のレジェンドがいるんだ。それに、ブラジルのクラブでプレーしたことのない選手も多くいるね」