10代の選手として史上最高額の移籍金でマンチェスター・ユナイテッド入りしたDFルーク・ショウ

サウサンプトンが生んだイングランド期待の逸材の獲得はチェルシーも狙っていたというが、コスト面そしてチーム内でのヒエラルキーを考慮して撤退することにしたとジョゼ・モウリーニョが語ったと『telegraph』が伝えている。

ユナイテッドがサウサンプトンに支払った移籍金は2700万ポンド(約46億円)、そして提示した週給は10万ポンド(約1700万円)という破格であった。 そんななか、ショウ自身がチェルシーのファンであったことから、チェルシーはユナイテッドに対抗する用意はあったという。 だが、モウリーニョはその金額が制御不能になり始めたと感じたことで撤退を決め、その代わりにアトレティコから28歳のフィリペ・ルイスを1580万ポンド(約27億円)で獲得することになった。(週給は8万ポンド、約1383万円といわれている)

モウリーニョはこのように述べたという。

「もし19歳の青年に我々が求められたものをルーク・ショウに支払ったら、我々は死んだ。我々はファイナンシャル・フェアプレーにおける自分たちの安定を殺し、ロッカールームの安定も殺すことになった。

いい選手、素晴らしい選手だが19歳の青年にそんなに大金を払ったら、次の日には選手たちはクラブにやってきてこう言う。

“このクラブで200試合もプレーしてあれもこれも勝ち取っている自分よりやってきたばかりの19歳のほうが多く(給与を)もらっていることがどうやったらありえるんだ?”

あっという間に我々のバランスを殺すことになっただろうし、それを許すことはできなかった。

(フィリペ)ルイスはかなり安上がりといえる。彼はブラジル代表でプレーしているし、スペインやヨーロッパの大会ではタイトルも勝ち取っているし、チャンピオンズリーグの決勝でプレーしている。この選手がイングランドの若者よりずっと安い。それに、彼は我々の平均的な給与に適している。

時に決断を下さなくてはならない。他のクラブが支払ったことを非難はしない。彼らは欲しいものに支払うことができる。これについて私にはいかなるコメントもない。だが、我がクラブにおいては、非常にネガティブになりえたと言える」

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