ノルウェーにNEXTメッシな新星が現れた。ノルウェー1部リーグ、ストロムスゴッセに所属するMFマルティン・ウーデゴール(Martin Ødegaard)、1998年生まれの15歳だ。
そのウーデゴールは直近のサンネス・ウルフ戦で今季3ゴール目をマークした。(試合は3-1でストロムスゴッセが勝利)
試合を終えて「今日は楽しかった。今日のようにたくさんドリブルするのは楽しかった。常に自信があるし、自分を信じている」と語ったウーデゴールを同僚でキャプテンのガーナ人GKアダム・クワラシーは「とてもよかった。15歳でここでは支配的レベル」と絶賛した。
そんなウーデゴールがリーグデビューしたのは今年4月のオーレスン戦。15歳と118日でのデビューは同リーグ史上最年少だったそうで、まだプロ契約もしていなかった新星の登場は一躍話題となり、バイエルンやマンチェスター・ユナイテッドなど多くのクラブが注目する存在になったという。出場3試合目となる5月のサルプスボルグ戦では15歳と151日でリーグ初ゴールを記録、これも史上最年少だそう。
周囲の評価も高く、GKクワラシーは「彼には偉大なる未来がある」とコメント。 また、同僚のハンガリー人FWペーテル・コヴァーチ(36歳)も「彼は独特な才能を持っている。同じチームでトレーニングをしていて楽しいよ。マルティンは成功するだろう。ノルウェーフットボール界には彼のようなタイプが必要なんだ。ファンたちが既に彼の名前を歌っているという事実。だたマルティンはとても現実的さ」と語っている。 さらに、敵将のヤン・ヨンソンさえも「彼はバルセロナの選手のようだ。ファンタスティックなタッチ、そしてフットボールの理解がある。そんなに多く彼のことは見ていないが、間違いなくいいね。ボールととてもいい友達のようだ」と褒め称えたほどだった。
デビュー戦を終えて「うまくいったと思う。自分のできるベストを尽くそうとだけした。ちょっとナーバスになった」と語ったウーデゴールは左利きで細やかなドリブルを得意としており、その“動き"がメッシによく似ていると母国では話題だという。 なんでもプレービジョンが素晴らしく、テクニックはもちろん戦術眼や判断力にも長けているそうで、地元メディアで「ノルウェーのフットボール史上こんな15歳はいなかった」とも評されるまさに逸材。
3月に開幕したリーグで現在11試合(527分)に出場し、3ゴール3アシストをマークしているウーデゴールに今後も注目していきたい。
ちなみに、父親のハンス・エリックもストロムスゴッセなどでプレーしたプロフットボーラーでポジションもMFだったというものの、プレー自体はあまり似ていないとか。