8月20日、AFCチャンピオンズリーグのベスト8東地区ファーストレグが行われた。

ホームに昨年の王者である広州恒大を迎えたウェスタンシドニー・ワンダラーズは、相手にボールを繋がれながらも非常に良い守備を見せ、試合の流れを掴む。

16分にはこのきわどい場面!

40分にはシャノン・コールが決定的な場面を迎えるも、ヘッドを外してしまう。

しかし60分、左サイドバックで先発したゴレツのシュート性のクロスが、そのままゴールイン。先制点を奪取!

うまく行かないイライラが募る広州は前半から荒れ模様。15分には広州の選手がユリッチをボールのないところで蹴っている場面も。

63分には守護神ツェン・チェンが危ういミス。

そして89分にはヤコポ・ラ・ロッカのねちっこい守備にチャン・リンペンが肘を当ててしまい退場。

さらにロスタイムには倒れたビクトル・サバに足を当ててしまったガオ・リンがレッドカードを受け、2人目の退場。レフェリーが広州の苛立ちに飲み込まれた部分は否めないが、いつだれが退場してもおかしくない雰囲気にはあった。

結局広州はジラルディーノやディアマンティ、エウケソンといった強烈な攻撃陣が完全に沈黙し、中国人選手も非常にミスが多く、コンディションの悪さが目につく内容となった。

この結果、ウェスタンシドニー・ワンダラーズはファーストレグを1-0で勝ち取ることに成功した。

しかしやはり広州恒大はホームでの強さが際立っているチーム。まだまだ有利な状況とは言えないが、しかしまだオーストラリアはシーズン開始前、しかも小野伸二やユスフ・ヘルシ、アーロン・ムーイなどの中心選手を大量に失いながらも、ここにチーム力を維持して合わせてきたトニー・ポポヴィッチ監督の手腕はさすがである。

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