現地時間27日に行われたブンデスリーガ第6節ケルン対バイエルンの試合で生まれたとある記録。今シーズンからバイエルンに加入したMFシャビ・アロンソが、この試合で175本ものパスを成功させたのだ。

この試合でシャビ・アロンソがボールに触れた回数は206回。これはブンデスリーガの新記録となり、この試合で記録された175本のパス成功数(196本という情報もあるが、Qolyではブンデスリーガのデータ175本を採用)も同リーグの新記録として認定される見込みである。

ブンデスリーガ出場5試合目でこの記録を達成したシャビ・アロンソ。レアル・ソシエダやリヴァプール、またレアル・マドリーでも中盤の深い位置からゲームを組み立てるコンダクターとして機能していたが、バイエルン加入以降、ボールを触る回数は以前より増えている印象だ。

では、シャビ・アロンソが樹立したこの「1試合175本のパス」という数値がどれほど稀有なものか、データを用いて比較してみることにしよう。

こちらは、Jリーグが発表した2013年シーズンのJ1におけるパスの個人スタッツ上位10名である。Jリーグはパス総数とその成功率のみを発表しているが、Qolyではそこに成功数と出場時間を付け足し、90分あたりの平均パス成功数を導いた。

サンフレッチェ広島や浦和レッズ、川崎フロンターレといったポゼッション志向の高いチームの選手が多く上位を占めていることが分かるが、それでも90分換算では平均100本にも達していない。

また、こちらは今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグの第1節でのパスに関する個人スタッツ上位15名である。

105本のパスを通したミラレム・ピャニッチが全選手の中でトップだが、上位選手を見てもやはり100本に届いた選手はわずか3名と少ない。これらの数値を見ても、加入して間もないものの175本ものパスを成功させたシャビ・アロンソの記録はずば抜けていると言える。

この試合でのバイエルンの選手のパス成功数はこの通り。ともに中盤を組む選手の中ではシャビ・アロンソが圧倒しており、彼を経由して両ワイドの選手にボールが供給されていることが予測できる。

もちろん、「パス成功数が多いから優れている」という論理は成り立たない。対戦相手のレベルも違うため、これらの数字を比較できるとは一概には言えないかもしれない。しかし、バイエルンの攻撃がいかにシャビ・アロンソを経由して行われているかということはデータからも読み取れそうだ。

ちなみに、ブンデスリーガの第5節終了時点、シャビ・アロンソは出場が1試合少ないにもかかわらず同リーグの選手の中で最も多くボールタッチをしていたそうだ。代表チームを引退したマエストロが、今シーズンのバイエルンに新たなスパイスを加えている。