日本でのプロ経験こそないものの、2007年よりプレーするルーマニアで200試合以上に出場している日本人MF瀬戸貴幸が欧州の舞台でやってくれた。
2日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)第2節、アストラ・ジュルジュ(ルーマニア)対レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)の前半15分、ボランチで先発出場した瀬戸がこのスーパーゴールを決める。
遠藤保仁を彷彿とさせる力みのない、しかし正確にボールをミートした美しいフォームからの強烈ミドル。
EL第1節ディナモ・ザグレブ(クロアチア)戦では先発から外れた瀬戸。アストラは1-5と大敗を喫し瀬戸も出番を得られなかったが、かつて三都主アレサンドロ、宮本恒靖が在籍した強豪で、昨シーズン、オランダの名門アヤックスを粉砕するなど欧州に一大旋風を巻き起こしたオーストリアの最強クラブ、レッドブル・ザルツブルク相手に目の覚めるような一撃を喰らわせたのである。
しかし両者にはやや力の差があったようだ。アストラは前半のうちにザルツブルクに逆転を許すと、その後は反撃の糸口さえ掴めず1-2で敗戦。瀬戸はフル出場を果たしたもののチームは連敗スタートとなった。