現在開催中の2016年欧州選手権予選で、ちょっとした“ゴタゴタ劇”が続いている。

9月にスタートしたばかりのこの予選だが、早くも解任および辞任する監督が出てきたのだ。しかもこの中には2014年W杯後に就任した監督もおり、わずか3〜4ヵ月にして任期を終えたという滅多に見られない事例が続いている。

その内訳を見てみることにしよう。

【確定】

クラウディオ・ラニエリ:ギリシャ代表監督を解任

在任期間: 2014年8月13日〜11月15日(94日間)
在任期間の成績:4戦1分3敗 1得点5失点(4試合のうち3試合が公式戦)

ディック・アドフォカート:セルビア代表監督を辞任

在任期間: 2014年7月28日〜11月15日(110日間)
在任期間の成績:4戦1勝2分1敗 3得点5失点(4試合のうち3試合が公式戦、うち1試合は没収試合

【可能性】

フース・ヒディンク:オランダ代表監督を辞任?
(※現地時間16日に行われるラトビア戦で勝利を逃せば辞任することを明言)

在任期間:2014年7月13日〜現在
在任期間の成績:5戦1勝4敗 6得点10失点(5試合のうち4試合が公式戦)

※データは2014年11月16日現在

これらはいずれも2014年W杯以降に就任した新監督である。仮にこの後オランダがラトビアに敗れればあのヒディンクも自ら監督職を辞すこととなり、混沌とした様相を呈してくる。なお、こちらは2009年からの指揮ではあるが、グルジア(現ジョージア)代表テムル・ケツバイア監督も辞任の意向を発表している。

それぞれに解任、辞任の背景は違えど、就任3-4ヶ月での失脚は世界的に十分ありうる話のようだ。仮にも代表チームは試合数が少なく、限られた実践の場で内容と結果を出せねばならない。6-0という大勝に日本代表ハビエル・アギーレ監督も胸を撫で下ろしただろうが、次のオーストラリア戦が終わるまで油断はできないであろう。

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