かつてマンチェスター・ユナイテッドの正GKとして活躍したロイ・キャロル、37歳になった今でもノッツ・カウンティ(イングランド3部)の守護神を務めるかたわら北アイルランド代表正GKを務め忙しい毎日を過ごしている。

北アイルランド代表として、14日20:45(日本時間15日)スタートのEURO2016予選ルーマニア戦をこなすや否やルーマニアから帰国、その15時間後にあたる翌15日(日本時間16日)のコヴェントリー・シティ戦でも90分間ゴールマウスを守った。一応、睡眠3時間程はとれたという。

下部リーグやプレーオフなど代表ウィークが考慮されずに開催されているリーグはたくさんあるが、両方に出場したというのは世界的に見てもレアケースである。同じ様な例としては、2005年にギリシャ代表のMFテオドロス・ザゴラキス(当時ボローニャ所属)がセリエA昇格・残留プレーオフとコンフェデレーションズカップが重なり、6月16日のブラジル戦をドイツでこなすと、6月18日のパルマ戦をイタリアで戦った後、再度ドイツへ行き22日のメキシコ戦に出場したケースがある。

ノッツ・カウンティというとイングランド・リーグ1に所属するチームだが、さすがはイングランド、チームメイトは懐かしい顔ぶれが...。少しだけ仲間を紹介しよう。

MF4番 "伝説のバッドボーイ”アラン・スミス(元リーズ、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル・ユナイテッド)


(出典:Notts County公式サイト)

MF5番 ”ザ・マーダードッグ”ヘイデン・マリンズ(元ウェストハム、ポーツマス、クリスタル・パレス)


(出典:Notts County公式サイト)

MF13番 ”ロッジデイル伝説の生き字引”ギャリー・ジョーンズ(元ロッジデイル、バーンズリー、ブラッドフォード)


(出典:Notts County公式サイト)

このほかにQPRやウォルヴァーハンプトンから短期間のレンタルで若手選手と契約しており、ノッツ・カウンティは現在4位とチャンピオンシップ昇格プレーオフ圏内につけている。また、北アイルランド代表もルーマニア戦には0-2で敗戦したものの、依然グループ2位、キャロルが奮闘するだけの理由はある様だ。

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