2012年のJリーグアウォーズで「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞した鹿島アントラーズMF柴崎岳は、その受賞に際しこんなスピーチを披露している。
(ノミネートされた選手のリストを見て違和感を感じたという文脈で)
「今年のヤングプレーヤー賞、受賞にするに値する選手は0人でした。
世界に目を向ければ、ミランのエル・シャラウィ、レアル・マドリーのヴァラン、サントスのネイマール。彼らのような活躍をしてる選手がいるかといえば、そうではありません。
彼らに一歩でも近づき、日本を代表する選手になっていかなければ世界とは戦えないと思います」
受賞の喜びを発しつつも、世界の同世代の選手との差を自覚した意識の高いコメントであった。
確かに、世界に目を向けてみれば信じられないほど若い選手が主力として、エースとして活躍し結果を残しているという現実がある。リオネル・メッシは弱冠19歳にしてあのエル・クラシコでハットトリックを記録し、ユヴェントスですっかり主力となったポール・ポグバはまだ21歳、盤石な強さを見せるチェルシーのゴールマウスを守るティボー・クルトワもまだ22歳だ。そういった意味で言えば、柴崎が話した通り、若い選手たちはやはり基準や意識を海外へと向けるべきであろう。
では、今世界で“本当にヤバい"10代選手は一体誰なのだろうか?ヨーロッパから南米、アジアのマイナー国から、名前も知られていないアフリカ小国まで、世界のサッカーを網羅しするQoly編集部が総力を尽くして25人をピックアップした。
これらの中には当然、皆さんがご存知の選手もいることだろう。しかし、ここに登場する25人を全員知っているという人は世界的に見てもそういないはずだ。選考の対象は、それほどまでにグローバルなものとなっているのだ。今回の企画をキッカケに、気になる選手を見つけていただければ幸いである。
長編企画になるため、今回は全4回にわたってご紹介する。
[Player No.1]
◆名前
マックス・マイアー(シャルケ/GER)
Max Meyer
Noch 24 Stunden bis
#VFBS04 ... pic.twitter.com/H0MKIH7lzZ
— FC Schalke 04 (@s04)
2014, 12月 5
◆国籍
ドイツ
◆生年月日
1995年9月18日生まれ(19歳)
◆ポジション
MF(Attacking Midfield, Left Midfield, Right Midfield)
◆コメント
シャルケに現れたワンダーボーイ。2012年U-17欧州選手権でMVPと得点王に輝く。非常に小柄で華奢だがその俊敏性は特筆に値し、特にボールを受けてからの反転スピードは世界でも屈指のレベル。あのラウール・ゴンザレスが背負い、一時は永久欠番扱いとして伝えられていたシャルケの背番号7を受け継いだことからも、期待の大きさが窺える。タイプとしてはドリブラーで、相手をひらりひらりと交わしていくが、味方を使うのも上手い。2014年W杯ではフル代表経験なしにもかかわらず、ドイツ代表の予備登録メンバーに選出された(後に辞退)。
選出者:編集部S
[Player No.2]
◆名前
ヨナタン・ター(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/GER)
Jonathan Tah
#Torschütze! Jonathan #Tah hat beim 6:0 gegen Kasachstan für die #U19 des @DFB_Team ́s getroffen.Glückwunsch Jona!#f95 pic.twitter.com/vSitJgfJwM
— Fortuna Düsseldorf (@f95)
2014, 10月 9
◆国籍
ドイツ / コートジボワール
◆生年月日
1996年2月11日生まれ(18歳)
◆ポジション
DF(Center Back, Right Back)
◆コメント
驚異的なフィジカル能力を誇る若きドイツ人DF。若い頃のコンパニに似た威圧感と雰囲気を感じさせ、弱冠18歳にして身長192cm体重90kgという恵まれた体格を持つ。昨シーズン、不振のHSVでヴェルトファン・マルワイクに重宝され、トップチームデビューを果たした。ポテンシャルは本物。ローン移籍したデュッセルドルフで経験値をさらに積めるか。
選出者:編集部S