アジアカップ2015は全チームが出揃う4日目を迎えた。
グループDの日本代表は本日が初戦。AFCチャレンジカップ2014王者のパレスチナを相手に大事な勝ち点3を狙う。
日本を相手にするパレスチナは、これまでほとんど使ったことがなかったアシュラフ・ヌーマンを左サイドで起用するというシステムで望んできた。
それは内田が欠場という点も考えたのかもしれないが、攻撃が横に流れるためゴールから遠く、日本にとっては中央を狙われることが少ない展開となり、むしろ助けとなった。
そして8分に日本が先制点を奪取。長谷部からのパスで中央に空いた大きなスペースに遠藤が抜け出し、左隅にきっちりコントロールされたミドルシュートを決めた。
25分にも日本が追加点。左サイドの裏に飛び出した長友のクロスを香川がボレーで叩き、それを岡崎が頭に当ててコースを変えた。
前半終了間際にはショートコーナーから香川がペナルティキックを獲得。ラムジ・サラーの動きが速かったこともあり、本田が冷静に3点目を決めた。
50分にはさらにショートコーナーから香川がキープしクロス、吉田がそれを合わせて4点目。これで試合の勝敗は決まった。
しかし、その後遠藤を下げて武藤を投入したあたりからは日本のリズムが悪くなり、裏を狙う岡崎と中盤の意思が全く合わない状況がしばらく続いた。
相手が一人少なくなったにもかかわらずパスミスも多く、単純に引いた相手にクロスを入れて弾き返されることも目立った。安定して試合をコントロールしたとは言い難い。
ただ、もちろん逆に考えればいろいろなテストが出来たともいえる。この後半の苦戦を今後の試合に繋げて欲しいところだ。