Qolyでは今回豪華な4人のフットボールファンの方々をゲストに迎え、2014年の日本サッカーに関する討論企画の様子をお届け。

参加者は 結城康平(@yuukikouhei)タカク(@tkq12)さんらいかーるとさん(@qwertyuiiopasd)スケゴーさん(@sukego_fut)、そして漫画家の大武ユキ(@YUKI_OTAKE)先生


《前編は こちら》 《後編その1は こちら

アジアのライバルについて、語る

タカク「アジアは今、オーストラリアとかは弱いですよね」

結城「オーストラリアのサッカーサイトが、日本戦の時に『あの日本相手に良くやっていたよ!! 』みたいになっていたので。国内の反応も、今は移行期だと思っているんだろうなと。実際黄金世代後に、出てきた選手たちがなかなかモノになりませんでしたからね。ジェディナックの世代は、まさに谷間の世代といった感じです。ヨーロッパで若いうちからプレーした選手も何人かいたのですが」

大武「どっかで見たんだけど、オセアニア予選に帰ろうという話も出ているとか...」

タカク「ニュージーランドと延々とやることになりそうですけど」

結城「あとは県くらいしか人口とかいないんじゃないのか、って思うような小さな島勢ですしね。ここ最近のタレント不足を考えたら、ニュージーランド相手にも苦しむかもしれませんが」

タカク 「韓国とかはどうなんですかね?」

結城「レヴァークーゼンでプレーするソン・フンミンは評判いいですし、彼が一番のタレントですかね。後はキ・ソンヨンも含めて、プレミアやブンデスのレギュラークラスでプレー出来ている選手が数人いますよね。ここ最近は苦しんでいますが、アウクスブルクに移籍が決まったCFチ・ドンウォンもアジアレベルでは圧倒的な破壊力を発揮しそうな大型ストライカーです」

タカク 「後、今の韓国の監督はシュティーリケ、だね」

結城「実力まではわかりませんが、元々はドイツの育成に関わっていた監督ですね。その後は色々なクラブや代表を経験しているようで」

大武「韓国は、日本に対して昔ほどに激しく当たってくる感じは減った感じがします。日本に来てプレーしている子たちがいっぱいいるから、牙を抜かれたのかな、と」

タカク 「Jリーグのアジア戦略大成功じゃないですか(笑)」

スケゴー 「今、韓国イグノの1トップとかやっているんですね」

結城「戦術面は未知数ながら、タレントでは日本に匹敵する感じでしょうかね。特に海外でやっている選手が多く、速い展開には強いかもしれません」

スケゴー「今回、試合は見ていないんですけど、有力選手をYoutubeなどのプレー集でチェックしました。何人か興味深い選手がいましたよ。イラク代表のアーメド・ヤシン。イラクのクリスティアーノ・ロナウドって呼ばれています。フットサルの大会にも出ていて足裏とかヒールを使って、ちょこちょこやっているんですけど、キックが下手でした...」

タカク「そいつは代表には出てるんですか?」

スケゴー 「23歳で30試合に出場しているので多分。この選手はスウェーデン出身なんですけど。なんか、中東の選手はスウェーデン育ちが多いみたいなんですよね」

結城「らいかーるとさん、アジアの育成事情とかでご存じのことあったりします?」

らいかーると「カタールなんかは、上手い子を集めてやっているみたいですよ。JFAアカデミーみたいな感じで。後は、積極的に海外の監督を連れてきていますね。韓国とか中国も、試合を見ていると海外に行っている子が多いですね」

タカク 「韓国の若い選手が、Kリーグに行かずに海外に行くっていうのはありますよね」

大武「バルセロナのユースにも、韓国の選手が何人かいましたよね」

結城「キ・ソンヨンとかが第1世代ですね。韓国は優秀な選手は、どんどん外に送り出していく方針を国として取っている感じがあります。エリートプログラム、と呼ばれている制度です。韓国は言語系での早期留学とかも厭わないところがありますし、国家として才能を外に送り出して育てようというのが見えますね」

らいかーると 「日本とか韓国は、選手を比較的海外に送り込んでいる側だと思いますね」

タカク 「アジアの他チームへの情報はそこまでないですけど、優勝するとしたら日本、イラク、イラン、韓国、オーストラリアとかになっていくのかなと」

タカク「スケゴーさん、優勝出来ます?」

スケゴー 「イラクに勝てれば。イラクはアテネ五輪で4位にはいった黄金世代が健在なので侮れません。2007年にはアジアカップを優勝してますし。2007年にアジアカップMVPと得点王を獲ったユニス・マフムードも健在ですし、アメリカから帰化したジャスティン・メダムなんてのもいます。若手は、さっき話したイラクのクリスティアーノ・ロナウド。彼は23歳で、U-17のスウェーデン代表でしたね」

タカク「イラクって、戦争関連でごっそり抜けてる世代ありますよね...」

結城「それでもある程度強いとしたら、今後厄介な相手になるかもですね」

タカク「そういえば、後はパレスチナとやるんでしたよね」

スケゴー「パレスチナには、2013年のスウェーデン1部リーグの得点王担った選手がいます。プレースタイルは田中順也にちょっと似ていますね」

タカク「その選手は、なんでパレスチナを選んだんですかね?」

結城「イヴラヒモビッチがいるので...じゃないですかね...」

タカク 「ああ。それは無理だね、あと5年は出れない」

一同「(笑)」

スケゴー 「他にもスウェーデン1部のオートヴィーダベリFFに所属するイマド・ザタラという選手がいます。彼もスウェーデン移民の二世ですね」

タカク 「でも、パレスチナには負けないと思うけどなー」

スケゴー「流石にないと思います。ただ、前の対戦で日本はヨルダンに負けていますしね。油断はできません。あと、あのときに首切りパフォーマンスをした選手もまだいたと思いますよ」