移籍期限最終日にチェルシーからフィオレンティーナへのローン移籍が決定したエジプト代表MFムハンマド・サラー。

フアン・クアドラードと入れ替えの形でフィオレンティーナへと移籍してきたそんなサラーだが、英国各紙が彼の背番号について伝えている。サラーはこのフィオレンティーナで背番号74をチョイスしているのだが、それには理由があったのだという。

実は2012年2月、サラーの母国であるエジプトでは「史上最悪」とも言われた悲劇が起きてしまった。

エジプト国内リーグのアル・マスリ対アル・アハリの試合でピッチ上にサポーターが乱入し、両クラブのサポーターが暴徒化し大規模な暴動が発生したのだ。この事件では500名以上の負傷者、74名もの犠牲者が出てしまう。エジプトサッカー史に残る大事件となってしまった。

英国『Independent』によれば、サラーはこの事件の犠牲者に対して哀悼の意を示すためにフィオレンティーナでこの背番号を選ぶことになったのだという。

サラーの背番号は公式に発表されており、UEFAヨーロッパリーグに向けた登録リストでも「74」となっている(リストはこちらから)。

なお、この事故の犠牲者については様々な情報があり、「72人」と伝えるメディアもあるが、背番号72はすでにヨシップ・イリチッチで登録されている。

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